さらなる魅せるプレイを望むなら……

基本的にここまでの知識だけでかなり遊べる『サムスピ閃』だが、さらに魅せるプレイを望むならば、このほかのサブシステム要素を活用していきたいところだ。

ひとつは「弾き」システムで、敵の攻撃をガードする瞬間に[特殊動作]ボタンを押すことにより、相手の攻撃を跳ね返して反撃の隙を作り出すことができるのだ。なかなかCPU戦では読み切れないが、対人戦では攻撃連携をガードさせた後などには、高確率で相手の反撃が誘えるので「弾き」チャンスとなりやすい。

下段弾き。相手の決まり切った連携を見切ったときに挟み込め!

上段弾き。反撃の糸口を掴めるか?

もうひとつはネオジオの遺伝子を汲んだゲームとしては欠かすことのできないサブシステム「超必殺技」だ。正確には「超必殺技」という名称ではないが、雰囲気的にはこの呼び名が相応しいので便宜上こう呼称しておく。『サムスピ閃』には、その超必殺技"的"なものがふたつ用意されていて、そのひとつが「怒り爆発中専用技」だ。

敵の攻撃を受けると怒りゲージが溜まっていき、満タンになるとゲージが輝き出す。この怒りゲージが満タン時に「怒り爆発」発動をさせると一定時間攻撃力が増すパワーアップ状態に突入する。怒りモード時の特典はこれだけではなく、もうひとつあって、それが各キャラ固有の超必殺技"的"な存在、「怒り爆発中専用技」だ。

ナコルルの「怒り爆発」!! 怒りモード時は攻撃力増加

猛千代の怒り爆発専用必殺技

古参キャラたちの「怒り爆発中専用技」は2Dサムスピ時代の技を思い起こさせてくれる

2Dサムスピでは入力困難だったあの技も今作では入力が簡単に

これだけではなく、『サムスピ閃』にはもう一つの超必殺技的な技は「一閃」攻撃もある。同名のサブシステムは「天草降臨」編でも採用されたことがあるが、基本的な仕組みはそれと同じ。これは、体力ゲージが残り少なくなったときに失敗/成功にかかわらず一度だけ出せる博打技になる。決まったときには敵の体力の過半数を持って行くほどの高威力で演出描写もド派手なのだが、技自体の性能は凡庸なので、なかなか決まらない。ただ、体力的に自分が不利な局面では、一発逆転を夢見て、つい出してしまいたくなってしまう魅力がある。各キャラクターにつき、一度ずつは見てみたい技だ。

一撃必殺の一閃!! 白黒表現がクール!!

(次ページへ続く)