サムスピワールド・オールスター・キャスト~イロモノキャラも多数!

今作の時代設定は、登場キャラクターの生年と年齢から見るに、江戸時代中期の1791年。世界史的にはフランス革命の時代である。

シリーズ通しての看板キャラであった「覇王丸」は今作でも健在。『真サムライスピリッツ』で圧倒的な存在感を顕示したそのライバル「牙神幻十郎」、さらには、影の薄いもう1人のライバル「橘右京」はもちろん、元祖ゲーム系萌えキャラの一人「ナコルル」、もはや歌舞伎と言うより大道芸人「千両狂死郎」、伊賀忍者といったらこの人「服部半蔵」、ツンデレ教開祖「シャルロット」もちゃんと登場する。ややネタキャラっぽかった、忍犬使い「ガルフォード」や、尻攻撃の印象が強すぎた「王虎」も登場するので、初代サムスピファンも納得のオールスター・ラインナップだといえる。

覇王丸

牙神幻十郎

橘右京

ナコルル

千両狂死郎

服部半蔵

シャルロット

ガルフォード

王虎

そして「21世紀の3Dサムスピ」に相応しく、今作では、新キャラも多い。第一に、今作の主人公は覇王丸ではなく、その新キャラの2名が主人公を務めるのだ。

一人は「猛千代」。農民の出の武士を目指す若者で、覇王丸の弟子。武者修行の旅の途中、密航していた船が沈没してしまう災難に見舞われる。二人目は「鈴姫」。出生の秘密を知らない天降藩藩主の養女。浜辺に打ち上げられていた猛千代を助けた出会いをきっかけに二人の運命が動き出す。

『サムスピ閃』の主人公は「猛千代」(左)と「鈴姫」(右)の2人

サムスピと言えばイロモノキャラ達もその魅力のひとつ。先ほども忍犬使いのガルフォードや尻攻撃の王虎などに触れたが、『サムスピ閃』には"嬉しはずかし"の新イロモノキャラが目白押しだ。

斧を振りまわす北欧バイキングの「ガロス」、パッと見、大工さんみたいなトマホーク使いのネイティブアメリカン「ブラック・ホーク」、もはや剣術格闘の規格外、ショットガン使いの「ドラコ」などが今作のイロモノ部門の注目株となるだろうか。

ガロス

ブラック・ホーク

ドラコ

また、今作は、日本カブレ(実際には涙なしには語れない過去があるのだが)の西洋人サムライキャラが、二人も追加されているのも面白い。某アニメからインスパイアされたようなアフロサムライ「J.」、ガルフォードのサムライ版に見えてならない「クロード」が、この系統のファンにしっかりと訴求している。海外市場を考えてか、韓国枠の槍使い「キム・ヘリョン」、欧米枠のレイピア使い「キリアン」、ソウルキャリバーっぽい正統派西洋剣術使い「ヴァルター」もいる。お爺キャラ枠としては『真サム』で登場した覇王丸の師匠である「花諷院和狆」は今回は不在だが、鈴姫の付き人「菅又刃兵衛」が新登場している。

J.

クロード

キム・ヘリョン

キリアン

ヴァルター

菅又刃兵衛

完全な新キャラではないが、歴代サムスピシリーズに登場した懐かしの復活キャラも多く『サムスピ閃』に参戦している。ナコルルの妹「リムルル」、忍者姉妹の水忍「風間蒼月」と火忍「風間火月」などがこの枠からの出場だ。妖怪系の「不知火幻庵」、変人系の「タムタム」、もはや何の武道か分からない「ナインハルト・ズィーガー」のようなマニアックキャラが今作で不在なのが残念だが、中ボスキャラ、ボスキャラなどを含めると登場キャラ総数は26人!! まさにサムライ・カーニバルと呼ぶに相応しいラインナップなのである。

リムルル

風間蒼月

風間火月

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