ゲームクリエイターとしての志倉千代丸
■好きなゲーム
ファミコン時代だと『スペランカー』ですね。これを知っている人はいますか? ヒューマンは知らないのに、『スペランカー』はこんなに知ってるんだ。すげぇな『スペランカー』(笑)。知ってます? すごく弱い探険家が、膝ぐらいの高さから落ちると死んじゃうんですよ。あれがすごかった。本当に面白かったんですよ。もう、別に膝の高さから落ちて死んだっていいじゃんっていうぐらいの面白さですね。スーファミ時代でいうと『ストII』、もう"ゲーセン来たーっ!!"て感じですね。あとは、PCエンジンで『R-TYPE』。これも"ゲーセン来たーっ!!"って感じで、すごく面白かった。その後は、メガドライブとかでもいっぱいあって、たぶんそれだけで話すのに1時間はかかりますね。それぐらいゲームについては熱いです。プレステ以降はもう語りたくないですね。本当にいっぱいありすぎるので。
■チャレンジ!! パソコン・アドベンチャー・ゲーム
今日、本を持ってきたんですよ。「チャレンジ!! パソコン・アドベンチャー・ゲーム」という本なんですけど、みんな買ったほうがいいですよ。すごく昔の本なんですけどね。さっき言うのを忘れていたんですけど、"アドベンチャーゲーム"というジャンルのゲームが僕は大好きなんですよ。
■メモリーズオフとの出会い
もともとKIDという会社があって、そこに市川プロデューサーという方がいらっしゃったんですよ。その人が『メモオフ』のプロデューサーなんだけど、『2nd』を作るときに、まあ時代も時代なので、そろそろ主題歌を入れたいんだけどっていう相談を受けまして。ちょうど『御神楽少女探偵団』というゲームの主題歌を書いたりした後かな、たぶん。出会いっていってもそんなにドラマチックなものでもなく、そんな「依頼」があったというところからです。
オープニングの「明日天気に…」というのがRemiさんで、エンディングの「オルゴールとピアノと」が水樹奈々ちゃんでしたね。そのときは水樹奈々ちゃんをエンディングで使うという、まあ水樹奈々ちゃんの無駄遣いをしてましたね(笑)。
■「オルゴールとピアノと」
当時のエピソードでいうと、エンディングテーマの「オルゴールとピアノと」という楽曲のタイトルにNGが出たんですよ、市川プロデューサーから。作品的にオルゴールとピアノがすごく重要で、物語のギミックとしてもフィーチャーされていたものだったので、そのまんまベタでつけたんですけど、ベタすぎっていわれて……。結局ゴリ押しして、そのままになったんですけどね。「略すと"オルピア"じゃないですか。言い辛いです」って言われました。何でそんな略称のことまで心配しないといけないんだろうって思いましたけどね(笑)。
■質問は司会者の趣味?
(司会「なぜメモオフ5だけ主人公が大学生なんですか?」)
主人公が「大学生である」という設定について、僕がどのように考えているか? ……知るか、そんなもん!(笑) 主人公が大学生だという事実について「うーん、俺は考える……」なんてことないじゃないですか普通。そこから考えていたら大変ですよね。じゃあ今度、シナリオライターさんに聞いておきますから。
(司会「メモオフ5の舞台は大学の映画サークルですが、それについて何かありますか?」)
なるほどね。先に聞いておくんだったな、ライターさんに。今度は舞台が「映画サークルになっている」ということを俺がどう思うか? かぁ。そこ重要なのかなぁ……。それって後ろにあるこの黒板が、何故ホワイトボードではないのか? と同じくらい、考えてませんでした(笑)。でも、映画サークルってことは、メモオフ5をやると親近感がわいたりとかあるんですか?(ちなみに司会者は映画サークル所属)
(司会「映画サークルに入ったのはメモオフ5の影響です」)
えー! マジですか。可哀想に。もうそこで人生が分岐しちゃったわけですね。いやぁ、ゲームが人生に影響するなんて。僕と同じですね。
■好きな映画
映画は好きですよ。好きなタイトルもいっぱいあるんだけど、強いて挙げるなら『ショーシャンクの空に』とかが好きですね。え、司会者さん知らないんですか? すごい名作なので観たほうがいいですよ。逆に嫌いな作品は、いわゆる"通好み"の作品。"通"にしかわからないような作品は大嫌いです。そういう作品だけをピックアップして面白いって言いたい人がこの世の中には結構いっぱいいるんですけど、そんな人達はバックトゥザフューチャーを改めて観るべきです(笑)。