Nehalem世代の新XeonとQuadroを採用
本製品は冒頭でも述べたとおり、Nehalem世代のXeon 5500シリーズを採用している点でも注目される。下位の410547Jモデルは2.26GHz動作のXeon E5520、上位の410549Jモデルは2.4GHz動作のXeon E5530が搭載される。
今回のテスト機はXeon E5530を搭載した上位モデルとなるが、CPU-Zを起動すると、Nehalemの特徴の一つであるTurbo Boost Technologyにより定格よりも高いクロックが示される。動作スレッドが少ないときに一時的にクロックを上げて性能を高める機能だ。このほかの機能でも、基本的には先に登場したCore i7の特徴を受け継いでおり、このアーキテクチャに興味がある人は、マイコミジャーナル内のCore i7関連記事を参照するといいだろう。
メモリコントローラはCPUに内蔵され、トリプルチャネルアクセスに対応する。ただ、本製品のメモリ構成は1GB×2となっている。つまりトリプルチャネル対応なのにデュアルチャネルまでしか使っていない状態で、ちょっともったいない状態といえる。本製品は最大12GBまでメモリ搭載が可能なので、アップグレードを図るとしたら、まずメモリに手を付けるべきだろう。
ちなみにテスト機には、HynixのECC付きメモリが搭載されていた。エラー訂正を行うECC付きメモリが選択されているのは、ワークステーションらしいポイントといえる。