『バイオハザード5』の操作系は独特
~実はTPSゲームライクな操作モードもあり!~
ここまで「バイオハザード」シリーズを簡単に振り返ってきたが、ここからは本題ともいえる『バイオハザード5』についてチェックしていこう。『バイオハザード5』では、アンブレラ崩壊後の混沌とした世界が描かれる。アンブレラ崩壊後、バイオ兵器は闇市場に流出してしまい、テロリストたちや発展途上国の独裁者たちの新しい切り札として利用されてしまっているという世界設定だ。
『1』以降、宿命のライバルであるウェスカーの行方を追って、今作の主人公クリス・レッドフィールドがやってきたのはアフリカ。今回の表向きの任務はアフリカで暗躍中のバイオテロリストの身柄の確保だが、任務を進めていくうちに、やっぱりというべきか、「バイオハザード」シリーズではお馴染みのアンブレラとかキャラクターに深く深く絡んだストーリー展開になっていく。このあたりの詳細についてはあえて本稿では触れないので各自思い思いに楽しんで欲しいと思う。
さて、本作のゲームシステムだが、これは『4』をベースにした三人称視点を採用している。
視点がキャラクター後方に位置する三人称シューティングゲームスタイルのビジュアルなのだが、注意したいのは操作系。同じカプコンの「ロストプラネット」シリーズのようなTPSゲームとは異なり、左レバーを左右に倒すと左右に旋回してしまう独特な操作系になっているのだ。一般的なTPSゲームならば左スティックで左右に平行移動で右スティックで視点移動(旋回含む)するところだが、『5』では、右スティックは視点移動操作専用に割り当てられ、左右に倒しても旋回はせす、そちらの方向の景色がみられるだけだ。
このちょっと特異な操作系は、TPSゲームに慣れ親しんでいるプレイヤーにとっては頭の切換がなかなか難しいわけだが、あきらめることなかれ。嬉しいことに救済措置が設けられているのである。ゲーム設定を変更できる「OPTIONS」メニューの「CONTROLLER SETTING」にて、操作タイプを「タイプC」に設定することで移動操作だけはTPSライクに設定できるようになるのだ。ちなみに、筆者はこのタイプCで最後までプレイしたが、その操作感たるや、かなり良好。左スティックの左右入力でちゃんと平行移動できるし、右スティックで視点移動と旋回もできる。これは超オススメ!
ただし、操作タイプによらず、攻撃操作は右トリガーを引いて、左スティックで照準を合わせるという操作系になっている。それまで移動操作用だった左スティックが右トリガーを引いた瞬間から視線操作用に切り替わってしまうあたりには賛否の声が寄せられているようだが、「この戸惑いの部分にも『バイオハザード5』のゲーム性が隠されている」とのことなので、ここは頭を切り換えて慣れてしまうのが吉である。
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