柔軟性の高いBTOメニューが特徴の本製品だけに、製品レビューといっても届いた機材の一つの性格に過ぎないという面はあるのだが、まずは、今回借用した機材の仕様を表1にまとめてみた。このスペックは、OSがプリインストールされていた点をのぞけば、G-Master Revo3の製品ページにアクセスしたさいにデフォルトで選択されているパーツで構成されており、いわば、G-Master Revo3の標準構成と呼ぶことができるだろう。
■表1 評価機のスペック | |
CPU | Core 2 Duo E8400(3GHz、L2 6MB、E0ステッピング) |
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CPUクーラー | GIGABYTE G-Power 2 Pro |
マザーボード | GIGABYTE GA-EP45-UD3LR(Rev1.0)(Intel P45+ICH10R) |
メモリ | DDR2-SDRAM PC6400 2GB(1GB×2枚、メジャーチップ、6層基板) |
HDD | Western Digital WD6400AAKS(640GB、7200rpm、16MBキャッシュ) |
光学ドライブ | Pioneer DVR-216BK/MP(DVD-RAM/±R/RW、ソフト付き) |
グラフィックスカード | GeForce 9800 GT 512MB(Leadtek製) |
サウンド | オンボード |
LAN | オンボード(ギガビットイーサ) |
ケース | Thermaltake VK60001W2Z ElementS |
電源 | Antec Signature SG-850(850W) |
OS | Windows Vista Home Premium SP1 |
このハードウェア構成の価格はOS抜きで119,800円、Windows Vista Home Premium込みで133,920円となっている。同ページの製品ラインナップにあるCore 2 Duo E8400モデルのベース価格が119,800円となっているのは、この構成を指しているのだろう。
面白いのは、このベース価格が最低価格ではない点である。BTOメニューを用意している製品では、ベース価格として選べる構成の最低スペック時の価格を提示することが珍しくないが、本製品の場合はベース価格の構成から大きく価格を引き下げることもできる。メニューから選べる最低スペックの製品を選ぶと2万円以上も価格を絞れ、10万円を切ることができるほどだ。「最低でもこのぐらいのスペックの製品として出荷したい」という同社のこだわりがベース構成となっているのだろう。