色乗りのいいしっかりした絵づくり

5D Mk2の絵づくりは、色の乗りも良くしっかりした絵づくりが特徴だ。シャープネスの効かせ方も素直でエッジが立ち上がっている感じも少ない。ISO感度を上げていっても色の破綻はあまり感じられない。オートホワイトバランスも問題なく取得できている。

ピクチャースタイルはキヤノン独特の色づくりが継承されており、被写体によって撮りわけるのもいいだろう。通常の使い方では「スタンダード」でも十分発色がよくオールマイティーに利用できる。「風景」や「ポートレート」は被写体に合わせて彩度などが高めに設定してある専門のモードだ。「ニュートラル」は「スタンダード」に似ているが、しっとりとした絵づくりをしたい時に使うといいだろう。「忠実設定」は正しい色を目指して作られているモードだが、正しい色というのは露出やホワイトバランスなどちょっとした条件でコロっと変わってしまうので使い方が難しいモードだと感じている。

通常のピクチャースタイル設定画面。基本設定から細かく設定できる

左から、「スタンダード」「ポートレート」「風景」の各モードで撮影。[EF24-105mm L IS USM / L+Fine(JPEG) / 93mm / 絞り優先AE(WB:マニュアル]

左から、「ニュートラル」「忠実設定」「モノクロ」の各モードで撮影。[EF24-105mm L IS USM / L+Fine(JPEG) / 93mm / 絞り優先AE(WB:マニュアル]

明るさを変えてマクベスチャートを撮影して、各色の明度を測定したのが中央のグラフ。白飛びや黒のつぶれもすくない。右のグラフは、同じDIGIC4を搭載の50Dのものを比較のために掲載。色の作り込み方は同じ傾向にあるが、若干黄色を抑え気味にしているようだ。[EF24-105mm L IS USM / L+Fine(JPEG) / 75mm / マニュアル露光 / F4.0 / WB:マニュアル]

彩度の高い被写体をピクチャースタイルの各モードで撮影した。左側の白い○の部分をヒストグラム表示させたものが中央の表。左側が各モードの色の違い。[EF24-105mm L IS USM / L+Fine(JPEG) / 75mm / マニュアル露光F7.1/1/60秒)大型ストロボ使用 / WB:マニュアル / WB:マニュアル]