まずは3DMark06のスコアを比較しよう。グラフ1は画質オプション無しの状態、グラフ2はアンチエイリアス、異方向性フィルタを適用した結果である。

どちらのテストでもRadeon HD 4870 X2がトップであり、GeForce GTX 280を引き離している。Radeon HD 4870 X2は、グラフ1の場合、1920×1200ドットにおいても15500 3DMarksを超え、グラフを右に追っても沈み込みがほとんど無いことがわかるだろう。グラフ2では若干沈み込みがあるものの、高解像度になるに従いGeForce GTX 280を引き離しているように見える。

3DMark06のShaderModel 2.0テストを抽出したのがグラフ3・4だ。画質オプション無しのグラフ3ではほとんど天井に着いた状態である。高画質オプションを有効としたグラフ4では、1280×1024ドット以降でGeForce GTX 280との差が生まれてくる。ShaderModel 3.0/HDRテストを抽出したのがグラフ5・6。こちら2つのテストでは、Radeon HD 4870 X2が他の2枚のグラフィックスカードを大きく引き離す結果となった。

3DMark06のFeatureTestをまとめたのがグラフ7・8だ。まずFill Rateに関するグラフ7を見てみよう。Radeon HD 4870 X2は、Single-Texturingでトップに立ち、Multi-TexturingでもGeForce GTX 280に迫るスコア。Radeon HD 4870シングルではどちらのテストでも512bit接続のGeForce GTX 280に及ばない結果だったのだが、Radeon HD 4870 X2は追いつき、追い越したといった印象だ。その他のFeatureTestをまとめたグラフ8でも、全てのテストでRadeon HD 4870 X2がトップに立っている。Radeon HD 4870 X2のスコアは、およそRadeon HD 4870の2倍であり、理想値に近い結果であることも特徴的だ。