レンズによってはさらに光量が落ちる
つぎにシグマの超広角ズームレンズ「12-24mm F4.5-5.6 EX DG HSM」でも周辺落ちを試してみた。1Dsで撮影してみたところ、F22まで絞ってようやく気にならなくなるといった印象だ。これが1Dになると、開放のF4.5でもやや気になる程度、1段絞ってF5.6にすれば実用上ほぼ問題ない程度に抑えられる。なお、ここではスポット測光のまま撮影したため、画像がアンダー気味になってしまっている。周辺光量落ちについて着眼してもらいたい。
周辺光量落ちはソフトで補正できる
キヤノンのデジタル一眼レフに添付されるRAW現像ソフト「Digital Photo Professional」(DPP)では、周辺光量や歪曲収差、色収差、にじみの修正が可能になっている。そこで周辺光量の落ちた画像を使用し、DPPで周辺光量の補正を行なってみた。下の画像を見ればわかるが、ほぼ気にならないレベルまで補正できている。
また、DPPではソフトウェアの内部に各レンズごとの補正データを持っているため、シグマのレンズでは補正機能が使用できない。そこでアドビシステムズの「Photoshop CS3」を使用し、RAW現像時に周辺光量を補正してみた。RAW現像ソフトに周辺光量補正機能がなくても、Photoshp CS3なら可能だ。