常用感度はISO 800までOK!

F100fdの高感度はかなりスゴイ。記録画素数の制限(300万画素)があるとはいえ、ISO 12800は、コンパクトデジタルカメラでは最高の感度だ(2008年4月現在)。フル画素でもISO 3200まで上げることができる。F50fdはフル画素(1200万画素)では最高ISO 1600で、それ以上はISO 3200で600万画素、ISO 6400で300万画素だったので、大きな進化だ。

いくら感度が上がったとはいえ、ノイズが多くては使いづらい。高感度撮影時のノイズをチェックしてみた。ISO 400あたりから粒子感が出はじめるが、画像のシャープさは失われていない。ISO 800でも画質の低下はそれほど目立たないので、常用感度として使えると思う。ISO 1600ではざらつきと像のゆるみが出はじめ、影の部分にちらほらと色ノイズも発生するが、L判程度の印刷なら耐えられるだろう。ISO 3200は色ノイズやざらついた粒子が目立つが、F50fdよりは少ない。緊急用としても使用するのならISO 3200までだろう。完璧に色ノイズが発生するISO 6400とISO 12800は、使用するのにかなり勇気が必要だ。使用に耐えるか耐えないかではなく、ISO 12800を達成にしたことに意味がある気がする。

通常での最高感度はISO 3200。記録画素数に制限が付くが、ISO 6400、ISO 12800の高感度撮影も可能

ノイズをチェックするため、ISO感度を変更して撮影した。ダイナミックレンジは100%。以下は図示した部分をトリミングしたもの
12M(4000×3000)+Fine / 6.4mm(28mm相当) / マニュアルモード / WB:オート/スタンダード

ISO 100

ISO 200

ISO 400

ISO 800

ISO 1600

ISO 3200

ISO 6400[300万画素 2048×1536]

ISO 12800[300万画素 2048×1536]