デュアルコアのCore 2 Duoと比較
まずはこのPhenom X3 8750をIntel Core 2 Duoと比較してみよう。用意したのはCore 2 Duo E8500(3.16GHz)。動作クロックも実売価格(Phenom X3 8750は執筆時点での予想価格)でもPhenom X3 8750よりかなり高いのだが、入手の都合でこれで比較を進める。ここは競合というより性能の目安として比較して欲しい。テスト環境は以下の通りだ。
CPU | Phenom X3 8750 | Core 2 Duo E8500 |
---|---|---|
クロック | 2.4GHz | 3.16GHz |
マザーボード | GIGABYTE GA-MA78GM-S2H | Intel DX38BT |
チップセット | AMD 780G | Intel X38 |
メモリ | CFD DDR2-800 1GBx2(5-5-5-12) | Team DDR3-1333(1066として使用) |
グラフィック | Leadtek GeForce 8600 GTS(256MB) | |
ドライバ | Forceware 169.25 | |
HDD | WesternDigital Caviar SE 7200rpm 320GB 8MB(WD3200AAJS-B4A) | |
OS | Windows Vista Ultimete SP1(32bit) |
まずはSandra XII。CPU Benchmarkの結果だ。これまでデュアルやクアッド同士で比較してきたベンチマークと比べると、なかなか良い勝負と言えるのではないだろうか。もちろんProcessor MultimediaでのMulti-Media IntがPhenomというかAMD系プロセッサで弱いところは変わらない。ただし他のテストではコアひとつ多い分が功を奏してか肉薄したものとなっている。
次はCINEBENCH R10の結果。こちらはSandraとは異なり、Core 2 Duoの優位が明確に出た。Phenom X3 8750にとって明るい話題と言えばMultiple CPUの結果だろうか。ここは3コアの効果で差を縮めている。
アプリケーションベンチマークに移ってSYSMark 2007 Preview。こちらの結果を見ると大きく引き離されているようだが、アプリケーション自体がマルチコアに最適化されているもの、されていないものが入り交じることで、Core 2 Duo E8500のクロックの高さが表面化したものと思われる。