Mac用データベースソフトとしては昔から「FileMaker」が有名です。BentoもFileMaker Proと同じくFileMakerのデータベースソフトです。両者の違いについて、FileMakerは次のように考えているそうです。「基本的にBentoとFileMaker Pro 9とは"使用する状況が違う製品"と考えており、"比較できる機能をもった製品"という考え方はしておりません」。
つまり機能でどちらがいいかを選ぶのではなく、使用する状況でどちらがふさわしいかを選んでほしい、ということなんですね。
しかしそれでは漠然としているので、筆者が調べた違いをいくつか挙げてみます。Bentoが発表されるまではFileMaker Proを買おうかなと考えていた人、FileMaker Proは持っているけどBentoも買うべきか悩んでいる人は参考にしてください。
FileMaker Proの特徴
現在のバージョンは9ということからもわかるように、ユーザーの様々な要望に応えて改良をしてきた長い歴史があります。個人から企業まで幅広いユーザーに向けた高機能なデータベースソフトです。
- MacOS X 10.4.8(以降)に対応している
- Windows版(XP、Vista対応)もある
- パッケージ版にはMac OS X版とWindows版が同梱されている
- 価格は3万8,000円(税別)
- 開発ツールやカスタマイズツールが付属する「FileMaker Pro Advanced」もある
- サーバー用の「FileMaker Server」と「FileMaker Server Advanced」もある
- ネットワークでデータベースを共有できる
- スクリプトが使える
Bentoの特徴
グループでの共有やネットワーク上での共有を目的としない、個人使用のデータベースを作りたい人向けのデータベースソフトです。データベース経験のほとんどないユーザーでも、簡単にデータベースを作成し利用できるようになっています。そして、Mac OS X 10.5 Leopard専用とすることで、そのスタイリッシュなデザインを踏襲でき、Leopardの数多くの新機能(アドレスブックや iCal データとの直接リンク、Core Animation、強化された検索機能、Time Machineバックアップ機能、マルチメディア機能など)と連携しています。
- Mac OS X 10.5 Leopardのみ対応
- Windows版はない(将来も対応する予定はない)
- 価格は4,800円(税別)、ファミリーパック(5ユーザー版)は9,800円(税別)
- 開発ツールやカスタマイズツールが付属するバージョンやサーバー用バージョンはない
- ネットワークでデータベースを共有できない
- スクリプトは使えない