iPhone SDKについて、まずiPhoneソフトウェア担当バイスプレジデントのScott Forstall氏が、その土台となるiPhoneプラットフォームについて説明した。Mac OS Xは、Core OS、Core Services、Media、Cocoaの4つのレイヤから成る。このうちCore OS、Core Services、Mediaは、Mac向けと同様のレイヤがiPhoneに最適化された状態で採用されている。ユーザーインタフェース / アプリケーション / フレームワークのCocoaは、タッチ操作向けのCocoa Touchに差し替えられ、以下の4レイヤでiPhone OSが構成されている。

iPhoneソフトウェア担当バイスプレジデントのScott Forstall氏がiPhone SDKの説明を担当

Scott Forstall氏によると、iPhone / iPod touch向けWebアプリは1000種類を超えた。特にホーム画面にボタンを配置できるようになってから評価が高まっているという

iPhone OSの土台となるCore OS。iPhone向けの最適化が行われているものの、Mac版と同様のOS Xカーネルや電力管理機能を備える

ビジネス向けソリューションで重要な役割を担うAddress BookやデータベースのSQLiteなどを含むCore Services

iPhoneのiPod機能に欠かせないMedia。Core AudioやOpen AL、OpenGL ESは、ゲームにおいてリッチな表現を可能にする

iPhone OS独自レイヤのCocoa Touch。Multi-Touch Controls / Events、Accelerometerはタッチや動きによる創造的な操作を実現