ニュースサイトやブログの多くは、更新情報を知らせる「RSS」という仕組みに対応しています。SafariにはRSSのデータ(フィード)を読み込んで一覧表示する機能が備わっているので、気になるWebサイトの更新情報を自動的に取得できます。

図28: アドレスボックスに[RSS]ボタンが表示された場合は、クリックしてフィードを表示できます。複数の種類がある場合は、ポップアップメニューから選択して登録します

RSSに対応したWebページを開くと、アドレスボックスの右端に[RSS]ボタンが表示されます(図28)。これをクリックするとフィードが表示され、記事のタイトル(と、あれば概要)が一覧表示されます。ここで[RSS]ボタンをクリックすると元のページに戻ります([前へ戻る]ボタンでもOK)。なお、[RSS]ボタンが表示されないWebサイトでも、別途RSSのリンクが用意されていればフィードを読み込めます。

フィードを表示中に[ブックマークに追加]ボタンをクリックすると(または[command]+[D]キー)、ブックマークに追加されます(図29)。ブックマークバーに追加した場合は、新着記事数が一緒に表示されます。

図29: LeopardではMailもRSSに対応し、フィードのブックマークをMailにも追加できるようになりました

フィードの記事のタイトルや、概要部分の文末にある「全文を読む」をクリックすると、該当するWebページが表示されます。新しいタブやウインドウが開くわけではないので、SnapBackボタンやマウスの中央ボタンを活用して読むとよいでしょう。

また、ウインドウ右側の検索フィールドを使って記事を絞り込んだり、並べ替えや表示する記事の期間などを指定したりできます(図30)。

図30: 右側にある「記事を検索」フィールドにキーワードを入力すると、表示中の記事を絞り込めます。その他、記事の並べ替えや表示期間の指定も可能です

複数のフィードをまとめて読む

ブックマークフォルダを作ってフィードを登録すると、フォルダを右クリックし、表示したメニューから[すべてのRSS記事を表示]を選択することで複数のフィードをまとめて表示したり、そこから特定のキーワードを抽出したりできます。これをブックマークバーに作成すれば、もっと簡単にフィードのまとめ読みが可能になります。

まず、ブックマークバーにブックマークフォルダを作成します。ここに、まとめて表示したいフィードのブックマークをすべて入れて、ブックマークリストの[自動クリック]のチェックを入れておきます(図31)。あとはブックマークバーのフォルダ名をクリックすれば、すべてのRSSフィードをまとめて読めます(図32)。

図31: ブックマークバーのブックマークフォルダ(ここでは「ニュースRSS」)にフィードをまとめ、ブックマークリストの「自動クリック」をチェックします

図32: ブックマークバーのフォルダ名「ニュースRSS」をクリックすると、フォルダ内のフィードが1つのウインドウに一覧表示されます。複数のフィードがある場合は、右下のフィード一覧で1つに絞って表示できます

さらに、複数のRSSフィードが表示されている状態で、右上の「記事を検索」フィールドにキーワードを入力すると項目を絞り込めます(図33)。これにより、ニュースなどの最新情報から、欲しいキーワードが入っている記事だけをまとめて読めるようになります。SnapBackページに設定しておいても便利でしょう。

また、記事を絞り込んだ後でブックマークに追加しておけば、常に最新の情報からキーワード抽出した記事だけを読めるようになります(図34)。

図33: 「記事を検索」フィールドにキーワードを入力し、ウインドウ右下部の「アクション」欄にある[検索条件をブックマーク]をクリックします

図34: 検索結果をブックマークに追加しておけば、キーワードに関連した最新記事だけを手早く読めます

RSSの環境設定

図35: RSSリーダーのアプリケーション設定や自動アップデートする場所の指定、更新時間や強調表示などを指定できます

RSSの環境設定は、メニューバーから[Safari] - [環境設定]を選択し、ダイアログの[RSS]を選択して設定します(図35)。

「デフォルトRSSリーダ」は、Safari以外にも、LeopardからRSS対応となったMailも選択できます。また、ここで他のアプリケーションを選択すると、フィードを表示する際に選択したアプリケーションが起動します。

「自動アップデートする記事の登録場所」は、チェックを入れた場所(ブックマークバーとブックマークメニュー)にあるフィードが一定時間ごとに自動更新され、新着記事数が表示されるようになります。フィードの更新時間は、その下にある「アップデートの確認」で指定します。なお、その他のブックマークリスト内にあるフィードは、ブックマークを開いた時に更新されます。

図36: 未読の記事を強調表示にすると、記事のタイトルに青い●印が付き、項目全体が水色の枠で囲まれます。強調表示の解除は「記事を既読にするタイミング」の設定に従います

「記事を既読にするタイミング」は、新着記事を既読にする条件を指定します。「RSSページの表示後」なら、一度RSSページを読み込んだ時に表示した記事は、次に読んだ時に既読になります。「クリック後」の場合は、クリックするまで既読になりません。

その下にある「未読の記事を強調表示」にチェックを入れると、新着項目が水色で強調表示されます(図36)。

「記事の削除」は、フィードを保存しておく期間を指定します。デフォルトは「2週間後」で、取得してから2週間以上たった記事が削除されます。すべて保存しておきたい場合は「しない」を選択します。