ということで、やや遅くなったが分解レポートをお届けした。とりあえず分かったことを並べると、
- 基本構成はiPhoneに良く似ているが、論理設計はともかく物理的には全く異なっている。つまり、iPhoneをベースに不要なチップを省いて薄型化したというレベルではなく、完全に再設計されている
- Bluetoothに関しては回路レベルで省かれている
- 基板の構造は、iPhoneではかなり丈夫な、PDAなどと良く似た厚み & 強度のものだったが、iPod touchのそれは携帯を連想させるもので、厚みと強度のどちらもiPhoneよりもはるかに乏しい
といったところ。AppleはiPhone→iPod touchの過程で最新の基板製造技術を手に入れたようで、特にフレキケーブルと基板の接続方法は明らかに異なっている。iPod touchの薄型化は、この新しい製造技術がかなり寄与しているのではないか、というのが分解を終えての筆者の感想である。