必要な機能と性能を凝縮したFX33
最近のコンパクトカメラは機能がとても多い。だからそれだけ設定しなければならないことも増えてきた。すべての機能を使いこなしている人は少ないのではないか。シーンモードなどを戻し忘れて、失敗につながることだってある。だからFX33の自動でモードを切り換える考え方は、とてもいいと思う。
今回はiAモードを中心に撮影したが、フルオート撮影でもここまでキレイに撮れるようになったのか! と思える出来だった。機械が苦手な人から小さな子どもまでシャッターボタンひとつでキレイな写真を撮れるのはいい。旅行などでも安心して他人にシャッターを頼むことができるはずだ。
ただ、オートが主張しすぎだとも思った。「iマクロ」や「i夜景」に自動で切り替わるが、毎度表示する必要があるだろうか? 逆にシーンモードの「マクロ」や「夜景」と違うのかと、不要な心配をしてしまう。
性能面は必要にして十分、というか、オーバースペックなくらい。コンパクトでも1000万画素以上のものが登場しているが、プリントするにしても600万画素もあればA4サイズでも十分キレイだし、L判程度なら200万画素でいい。ちゃんとした写真作品を撮るなら一眼レフを使うと思う。そんなわけで、十分な機能を持ちながらオートを志向しているFX33はとても好ましく思った。
こういった風景は鮮やか目の絵づくりがはまる。見た目以上にキレイ |
コントラストが低くなってしまったが、壁面のブロックまでちゃんと写っている。解像度は高いようだ |
みんな同じ向きを向いているのが面白い。面白いと思ったらすぐ撮影できるのもiAモードの良い点 |
車内の逆光下で人物を撮影。「i人物」に切り替わり、顔を検出してフラッシュを発光。アイキャッチも入った |
しべにきちんとピントがきた。ただ、コントラストが低めで、なんだかゆるい写真に |
「i夜景&人物」ではシャッタースピードが長くなるので、手ブレ補正が役立つ |
「i風景」モードだが、青空がきれいすぎて現実感が薄い。カラーモードを「ナチュラル」にしたほうがいいかも |
広角28mmはやっぱり気持ちいい。光のコントラストも強調されたような気がする |
撮影・レポート:加藤真貴子(WINDY Co.)