パナソニック初の顔認識機能の性能は?

パナソニックの顔認識機能は、通常撮影のAFモードで「顔認識」に設定するか、iAモードで自動的に設定される。シーンモードでも「人物」「美肌」「自分撮り」のときに顔を検出した。認識した状態では黄色い枠、シャッター半押してピントが合うと緑色に変わる。複数の人がいる場合、顔検出枠が最大15個まで表示され、白枠で表示される。

先日、各メーカーの顔認識機能を比較した。FX33はそれに間に合わなかったのだが、今回触ってみるとパナソニックの顔認識機能の性能はたいへん優秀だと思う。検出速度は早く、被写体が動いてもスムーズに枠が追尾していく。顔検出性能が優秀だった富士フイルム、キヤノン、ソニーと同じくらい性能は高いと感じた。検出精度の善し悪しと関係ないが、バービー人形とお地蔵様の顔も検出していた。顔検出機能はセルフタイマーでも使うことができるので、記念撮影には便利だろう。セルフタイマー時には3枚まで連写も可能だ。

i人物モード撮影画面。十字ボタンの上ボタンを押すと逆光補正を設定できる。顔を認識して顔検出枠が出ている

i夜景&人物モードで撮影。周りの照明を拾ってオレンジ色がかぶっているが、夜景も顔も明るく撮影できた

フラッシュと逆光補正は別の機能

iAモードで人物にカメラを向けると、周りの明るさによって通常の「i人物」モードと「i夜景&人物」モードに切り替わる。判別はかなり優秀だ。取扱説明書にはフラッシュを発光禁止にしたほうが夜景はキレイに撮影できると書かれていたが、フルオートでどこまでキレイに撮影できるか試したかったので、発光モードはオートのままで撮影してみたが(発光)、人物と背景のどちらもキレイに撮影できた。正直なところ、何も設定せずシャッターボタンひとつでここまで撮影できるとは思っていなかった。

人を認識すると「i人物」に切り替わり、逆光であれば自動でフラッシュが発光する。それとは別に、露出を上げる逆光補正機能も付いている。十字ボタンの上ボタンで設定できる。背景は白く飛び気味になるが、顔はキレイに撮影できた。

TZ3のレビューでも書いたが、広角28mmは自分撮りに向いていると思う。画角が広いので二人並んでも撮影できるし、斜め上からパースを付けて目を大きく撮ることも可能だからだ。広角28mmと顔認識機能は、顔を可愛く写す最強コンビだ。

逆光補正をオフにして撮影

逆光補正をオンにして撮影

28mmで斜め上から撮影すると、目が強調された写真になる