ノイズはいいが、露出が不足する
FX30と同じ画像処理エンジン「ヴィーナスエンジンIII」を採用しており、絵作りも基本的に変わりない。最高ISO感度はマニュアル設定でISO1600まで、さらにシーンモードの「高感度」を選ぶと自動的にISO1600からISO6400まで引き上げられる。高感度モードでは圧縮率やズーム設定が制限されてノイズも目立つので、なるべくなら使わないほうがいい。ただ、フラッシュが使えず三脚を持っていないときには役立つ機能だろう。
撮像感度を変えて撮影した例では、ISO800で多少ノイズが目立ち、ISO1600ではかなりのノイズになる。それはいいとして、プログラムAEのままなのに低感度ではずいぶん暗くなってしまうのが気になった。シャッター速度を見ると1/8秒より長くならないようだ。このあたり、ずいぶん一眼レフとは違うなと思った。
ノイズをチェックするため、ISO感度を変更して撮影。iAモードでは「インテリジェントISO感度」に設定され、高感度に設定できる。以下は図示した部分をトリミングしたもの |
高感度撮影時でフラッシュを発光禁止にして撮影。かなりノイズが出ているが、ブレは起きていない。 |
カラーモードとホワイトバランス比較
FX33に限らず、パナソニックは全体に色が鮮やか目のようだ。レタッチ後のようなどこか強調した華やかな印象を受ける。わかりやすくていいのだが、シーンによっては特定の色が浮いて見えることもある。カラーモード「ナチュラル」を常用したほうがいいかもしれない。iAモードでもカラーは変更できる。
ホワイトバランスは一般的。「オート」「晴天」「曇り」「日陰」「白熱灯」「セットモード」の5種類が用意されている。蛍光灯はその種類によって違うので「オート」か「セット」を使用するように推奨している。