いいカメラだからこそ要望もある

E-510を試して、少々考え込んでしまった。もちろんいいカメラである。手ブレ補正も効いている。しかし、それ以外はE-410さほど変わらない。

E-410はキャラクターがちゃんとできている。ちょっと懐かしい薄型のボディと段違いの軽さ。気軽に持ち歩けるし、スナップ撮影によく似合うだろう。対してE-510は、ごく普通のスタイルで、手ブレ補正以外はE-410とほぼ同じ性能。それでいて実勢価格は3万円ほど高い。"手ブレ補正で3万円かぁ"と思ってしまうのだ。別に3万円が高いという話ではない。例えばしっかりしたグリップなのだから、望遠やスポーツ撮影を想定して連写速度を上げるとか、AFポイントを増やすとかできなかったのだろうか。画像を変更する「仕上がり」には新しいアイデアが盛り込めなかったのだろうか。

というものの、E-410をアタマから追い払えば、とても良いカメラだと思う。手ブレ補正付きでもっとも軽く、高性能なゴミ取り機構も付いている。使いやすいし、ライブビューだってできる。E-510のオーナーの幸せは疑いようがない。

マクロレンズにて撮影。花粉のひとつずつまで見えそうだ。それでも全体としてガチガチに硬くないのがいい。
ED 50mm F2.0 Macro
50mm(100mm相当)
SHQ(JPEG)
絞り優先AE、補正+0.3EV(F8、1/250秒)
WB:オート
ISO 100
仕上がり:NATURAL
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広角ズームで撮影。奥行きのある絵になったが、VIVIDで撮影したためか、赤が浮いてしまった。
ED 11-22mm F2.8-3.5
13mm(26mm相当)
SHQ(JPEG)
絞り優先AE(F16、1/40秒)
WB:オート
ISO 100
仕上がり:VIVID
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標準レンズのワイド端で撮影。ウサギの像のリアリティがすごい。
ED 14-42mm F3.5-5.6
16mm(32mm相当)
SHQ(JPEG)
絞り優先AE、補正+0.3EV(F9、1/50秒)
WB:オート
ISO 100
仕上がり:VIVID
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木洩れ日が落ちる白いベンチ。ちょっと緑が浮きぎみだが、何とかバランスさせている。
ED 14-42mm F3.5-5.6
31mm(62mm相当)
SHQ(JPEG)
絞り優先AE、補正+0.3EV(F7.1、1/50秒)
WB:オート
ISO 100
仕上がり:NATURAL
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暑い日。犬は日陰でお休み。毛並みの軟らかさがそのまま写し取れた。
ED 40-150mm F4.0-5.6
76mm(152mm相当)
SHQ(JPEG)
絞り優先AE(F8、1/100秒)
WB:オート
ISO 100
仕上がり:NATURAL
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無造作に置かれた出前のバイク。年季を感じる。
ED 40-150mm F4.0-5.6
40mm(80mm相当)
SHQ(JPEG)
絞り優先AE、補正-0.3EV(F5.6、1/160秒)
WB:オート
ISO 100
仕上がり:NATURAL
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花を撮影していたらミツバチがやってきた。羽根の薄さが見える。ボケもいい。
ED 50mm F2.0 Macro
50mm(100mm相当)
SHQ(JPEG)
絞り優先AE、補正+0.3EV(F4、1/800秒)
WB:オート
ISO 100
仕上がり:VIVID
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150mmの望遠で撮影。若干像はゆるいが、ブレてないのは手ブレ補正のおかげか。
ED 40-150mm F4.0-5.6
150mm(300mm相当)
SHQ(JPEG)
絞り優先AE、補正+0.7EV(F5.6、1/100秒)
WB:オート
ISO 100
仕上がり:NATURAL
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もらわれてきたばかりの猫は、パソコンの裏に逃げ込んで心細そう。
ED 40-150mm F4.0-5.6
132mm(264mm相当)
SHQ(JPEG)
プログラムAE(F5.4、1/3秒)
WB:オート+2ステップR
ISO 400
仕上がり:NATURAL
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夕暮れ。少し赤みを乗せたが、もっと思い切ったほうがよかったかもしれない。
ED 14-42mm F3.5-5.6
14mm(28mm相当)
SHQ(JPEG)
プログラムAE(F11、1/500秒)
WB:オート+2ステップR
ISO 400
仕上がり:NATURAL
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テスト撮影:川上卓也(Mediart)
作例撮影:加藤真貴子(WINDY Co.)
レポート:西尾 淳(WINDY Co.)