操作面でもっとも代わった「Xcrawl」
「Advanced/W-ZERO3 [es]」ではじめて搭載される「Xcrawl(エクスクロール)」であるが、その外観上は、これまでのW-ZERO3系とほとんど変わらないが、操作面では大きく異なっている。
これまでのW-ZERO3系では、4方向キー+センターキーだったが、「Xcrawl」ではそれに加えて、ホイールのようにくるくると回す感覚で操作が可能となっている。実際にはセンターキーが、ジョイスティックのように指の位置を感知して動作するのだが、そのため、スムーズに操作するにはちょっとしたコツが必要となる。
親指の幅には個人差があるため、一概にはいえないが、親指の幅が広めの人は、4方向キーの縁の丸く盛り上がった部分(つまり外側)をなぞるつもりで指を滑らせると、スムーズに動く。親指の幅が狭い人や、他の指で操作する場合は、縁から若干内側にするといい。センターキー部分の端に、ほんのちょっと触る感じがいいだろう。いずれの場合も4方向キーの縁をガイドにすると扱いやすい。
操作感度も切り替えることができ、自分にあった設定にすることで、さほど意識せずに操作することができると思われる。これまでのW-ZERO3シリーズでは、ブラウザなどで画面のスクロール操作をする場合、サイドの「ボリュームキー」を設定変更することで代用していたが、今回の「Xcrawl」搭載により、片手での操作が非常に楽になったという印象を受ける。
また、4方向キーも切り替えで「8方向キー」としても利用できるようになった。ただし、その場合はスクロール機能が「OFF」となり、アプリケーション側でも8方向操作に対応している必要がある。下方向のキーは、数字の「2」のキーに比べて若干低く、 「下」を押したいのに「2」が入力されてしまうことが多いように感じられた。「下」キーを押す時には、指の腹ではなく、意識的に親指の先あるいは側面で押すようにすればいいのだが、人によっては、少々ストレスが溜まる部分かもしれない。