CPUは同じMeromコアのCore 2 Duoだが、プラットフォームがSanta Rosaに変更で一気にパフォーマンスアップか? と期待する声も多く聞かれた、今度のMacBook Pro。蓋を開けてみればIntel Turbo Memoryは不採用、Intel Dynamic Accelerationにも対応しない、などSanta Rosaに用意された新機能の多くは見送られているが、それでもメリットは大きいように思える。
まず1つが、800MHzに引き上げられたFSB。2代目MacBook Proのプラットフォーム(Napa)は667MHz、帯域幅は5.336GB/sだったものが、一気に6.4GB/sへと改善された。FSBの高速化によるメリットは、XbenchやGeekBenchのスコアでも確認されたように、Macの演算性能に直結する。最大メモリ容量が3GBから4GBに増えたことも、画像処理など大容量メモリを必要とするアプリケーションが必要なユーザには大きなメリットになるはずだ。
液晶モニタの見直しが行われたことも見逃せない。15インチモデルではLEDバックライト液晶を採用、従来のCCFL方式に比べ画面が明るく軽いという長所がある。17インチモデルには、CCFL方式となるが、高精細1,920×1,200ピクセルの液晶もBTOオプションに追加された。
2006年春の初代、2006年秋の2代目、そして2007年春の3代目と、半年間隔でリリースされてきたMacBook Pro。このまま行けば今秋には4代目の登場となるが、Intelは2008年前半にSanta Rosaの後継「Montevina」のリリースを計画中。その前には、CPUコアを現行のMeromからPenrynに変更した「Santa Rosa Refresh」も投入される予定だが、いずれも今秋には間に合わないと考えられる。しかし秋は「Leopard」ことMac OS X 10.5のリリース時期と重なるため、そのタイミングにあわせた仕様変更も大いにありうる。モデルチェンジは考え出すとキリがないので、結局は"必要と思うそのときが買いどき"ということだろうか。