2006年5月に初代、同年11月に2代目、今度の3代目も5月と、半年間隔でリリースされてきたMacBook。iBook G4も毎年4~5月、10~11月という年2回のペースでアップデートを繰り返してきた経緯を考慮すれば、予想どおりのタイミングでの登場といえるだろう。
その3代目MacBookだが、CPUのクロックアップとHDDの増量、標準装備のメモリ容量が全モデル1GBになったことの3点がポイント。それ以外は、ホワイト/ブラック2色の筐体デザイン、13.3インチ/1,280×800ピクセルのクリアワイドスクリーンTFTディスプレイ、キーの数だけ空いた穴からキートップが露出するキーボードなど、ほとんどの部分が初代/二代目と共通だ。無線LANが標準でIEEE 802.11nに対応したが、2代目もAirMac Extreme 802.11n Enabler for Mac(250円)をインストールすれば利用できただけに、変化というほどのことはない。チップセットはIntel 945、グラフィックスはチップセット内蔵のIntel GMA950と、こちらも変更はない。
価格も変わらず、下位の2.0GHzモデル(MB061J/A)が139,800円、白い2.16GHzモデル(MB062J/A)が159,800円、黒い最上位モデル(MB063J/A)が179,800円。下位モデルは2代目で5,000円値上がり(初代は134,800円)したが、今回は据え置かれた。スペック若干アップで価格据え置きというマイナーアップデートが、3代目MacBookの意義といっていいだろう。
CPUのクロックアップ幅はわずかなものだが、下位モデルの性能は大幅に底上げされたといっていい。2代目MacBookの下位モデル(MA699J/A)は、1.83GHz/L2キャッシュ2MBのCore 2 Duo(T5600)を採用していたが、今度のMB061J/AはT7200に変更。2.0GHzにクロックアップされただけでなく、L2キャッシュの容量が4MBに倍増されているのだ。メモリの標準搭載量が1GBに増えたことも加味すれば、2代目MacBookの中位モデル(MB062J/A)の大幅値下げ版といえないこともない、かなり買い得感の高いモデルといえる。