シイラ2.0の開発では、2つのテーマが掲げられた。1つは、Webブラウザの操作性を向上させること。もう1つは、Webブラウザが扱う"HTML以外の情報"を容易に活用できるようにすることである。以下、これらのテーマの下に追加された機能を、先ほど紹介したものも含め、順に見ていこう。

PageDock

これまでに触れたとおり、シイラ2.0の目玉機能と言えるのがPageDockだ。

PageDock

なお、通常のタブを使用したいユーザのために、Safariと同様のタブ表示機能も用意されている。

ブックマーク/履歴表示機能の刷新

ブックマーク/履歴表示機能も、冒頭で触れたとおり、バージョン2.0で大きく刷新された。シイラ1.2では、前述のサイドバーにこれらの情報を表示させていたが、「解像度の低いマシンなどではサイドバーが画面からはみ出てしまうという欠点があった」(木下氏)。これを解消するため、半透明のパネルでブックマーク/履歴の一覧を表示するよう変更した。

ブックマークの追加は、Webブラウザの画面上に表示されているリンクをブックマークパネルにドラッグ&ドロップするという方法でも行える。

ブックマーク表示機能

ページ情報の表示

シイラ2.0のページ情報画面では、Webページに含まれる各種の情報を非常に見やすいかたちで確認できる。

ページ情報の表示機能

CSSやJavaScript、画像などの情報も一覧表示できる

HTMLのヘッダ情報はもちろん、リンクやクッキー、CSS、JavaScript、画像、Flashなども確認することが可能だ。また、「JavaScriptやCSSは、同画面上の一覧からデスクトップ等へドラッグ&ドロップするだけでプログラムを保存することが可能」(木下氏)であり、Webサイトの解析などを行う際には重宝するだろう。