もちろん、PCで作成した動画ファイルをmicroSD経由で再生することも可能。対応するファイル形式はWMV、WMA、WVX、WAX、ASF、ASXで、「再生保証」のビットレートは動画が512kbps、音声が64kbpsとなっており、サイズはQVGA。ビットレートはあくまで再生が保証されるものなので、それ以上のビットレートでも再生できるようだ。

動画再生時、再生途中にしおりを設定することができる。ストリーミング動画でもしおりを配置できるので、途中で終了しても、後から簡単に続きを再生できる。

再生途中でもしおりを設定すれば後から続きを見るのが簡単

さらにオリジナルアプリとして「P-MoviePlayer」を搭載、アプリから直接サイトにアクセスして映像をダウンロードすることができる。映像としてはオリジナルコンテンツが複数用意されており、無料で利用できる。microSDカードを使うことで動画をダウンロード、保存して再生することも可能だ。

P-MoviePlayerには複数のチャンネルが用意されており、自由にダウンロードして再生できる

このように動画機能が充実しているP903iXだが、この高速性を考えると、パケット定額制「パケ・ホーダイ」「パケ・ホーダイフル」の契約は必須だ。特に、動画配信サービスは基本的にフルブラウザでの利用になるので、動画配信をよく利用する場合はフルブラウザも定額になるパケ・ホーダイフル(月額5,985円)を契約すべきだろう。

パケット通信料に関しては、国民生活センターがトラブル事例を公表して話題になったばかりだが、P903iXを購入するユーザーであれば、通信速度とそれを生かしたサービスを期待していることが多いと推測されるので、パケ・ホーダイフルの加入を検討すべきだ。

また、PCへ接続して通信をする場合、確かに3.6Mbpsの高速通信が可能になるが、現状では、FOMAハイスピードを使ったPCでの通信は定額制の対象ではない。今後、64kbpsでの通信はPC接続時も定額になるサービスが提供されるが、現在は使った分だけパケット料金を請求されるので注意したい。