3DMarks

3DMark05のOverallは、数値で見ると確かにGeForce 8800 UltraはGTXを上回る結果を出している。ただしシングルGPUの場合で、かつ高解像度でやっとそれらしい向上が見えるというところ。もっとも、3DMark05のレベルではすでに負荷が軽すぎるという見方もある。次のグラフは同じ3DMark05に4xアンチエイリアシング(AA)、8x異方向性フィルタ(AF)をかけた場合の結果だ。こちらはGeForce 8800 UltraとGTXの差が先のグラフよりも分かりやすく表れてくる。1600×1200ドット時のGeForce 8800 UltraとGTXとの差は比率にして約7%程度。

3DMark06のOverallでは、先の3DMark05の4xAA/8xAF有効時のグラフとよく似た結果となった。1600×1200ドット解像度下でのGeForce 8800 UltraとGTXの差も約7%。また、3DMark06の4xAA/8xAF有効時には、グラフ自体はあまり変わらない線を描くが、こちらは1600×1200ドット解像度下での差は約9%となり、やはり高負荷時によりクロックアップを実感できるようだ。

詳細テストでは、3DMark06のHDRテストで約10%、Fill Rateで約6%、シェーダーテストで約10%前後の向上が見られる。ちなみにメモリに関しては、仕様上クロックで20%、帯域幅で見ても17%程度向上した計算だが、Fill Rateを見る限り3DMark05/06とも6%程度のアップにとどまっている。また、SLI時には、厳密に見ればGeForce 8800 Ultra>GTXとなっているが、両者の差はほとんど無いに等しい。