またひとまわり大きくなった冷却ファン

GeForce 8800 Ultraの冷却システムはさらに巨大化し、カード全面を覆うに至った。また、従来ならばカードのやや後ろよりにレイアウトされるファンが、GeForce 8800 Ultraに関してはカードから上辺方向にはみ出る形でレイアウトされているのが特徴的。ただ、測ってみるとファンの口径に変わりはない。

基板よりも面積の大きな冷却システムを積むGeForce 8800 Ultra

特にパターンでGeForce 8800 GTXと変わるところはない。ファンの出っ張り具合がよくわかる

同サイズのGTX(上)とUltra(下)。それでもGeForce 8800 Ultraが大きく見えるのは冷却システムのせいだろう

Ultra(上)とGTX(下)。基板パターンにも両者の違いは無くコンパチであるようだ

GeForce 8800 Ultraに搭載されていたのは同じG80でもA3リビジョン

対するGeForce 8800 GTX(今回試用した製品)ではA2リビジョンだった

GeForce 8800 Ultraに搭載されていたメモリはSamsung「K4J52324QE-BJ08」

GeForce 8800 GTXに搭載されていたメモリはSamsung「K4J52324QE-BJ1A」

メモリチップはSamsung製のGDDR3メモリ「K4J52324QE-BJ08」。執筆時点でSamsungのGDDR3メモリ製品ページにK4J52324QE-BJ08は掲載されていない。対するGeForce 8800 GTXの搭載メモリは「K4J52324QE-BJ1A」で1.0ns(1000MHz)という仕様。Samsungの命名規則から予想すればK4J52324QE-BJ08は、アクセススピードが0.8ns、駆動周波数が1100MHz程度といったところだろうか。

位置は変更されたが、サイズはGeForce 8800 GTXと同等なファン

GTXのファン。GeForce 8800 Ultraと同様に直径約7cm

引き続きヒートパイプも内蔵されている

6ピンPCI Express用電源コネクタを2個装備

インタフェースはデュアルリンクDVI×2(HDCP対応)とHDTV出力

カード端までカバリングが延長されたが中は空洞

コアクロック612MHz、メモリクロック1080MHzという仕様はnTuneからも確認できる

テスト構成

グラフでの表記 8800Ultra 8800GTX 8800Ultra(SLI) 8800GTX(SLI)
CPU Core 2 Duo E6700
Memory Apacer PC2-5300
M/B ASUSTeK P5N32-E SLI
Chipset nForce 680i SLI
GPU GeForce 8800 Ultra GeForce 8800 GTX GeForce 8800 Ultra×2 GeForce 8800 GTX×2
VRAM 768 768 768x2 768x2
vga driver Forceware 165.01
HDD HGST Deskstar T7K500(HDT725032VLA360:7200rpm)
OS Windows XP Professional SP2(日本語版)

今回テストに使用した環境は、NVIDIAが用意し、アロシステムが組み立てたシステムとなる。同システムについて、アロシステムでは販売の可能性有りとはしているが詳細は不明だ。なお、CPUはクアッドコアの最上位CPUとはいかず、デュアルコアのCore 2 Duo E6700(2.66GHz)となっている。このため、CPU性能に左右されやすいテスト(3DMark06など)ではスコアが低く出てしまう。他のベンチマーク結果と比較する際にはこの点に注意いただきたい。また、ベンチマークのなかにはCPUがボトルネックとなるものも存在するのでこの点にも注意。なお、ドライバはSLIを試すため添付されていたバージョン(Forceware 165.01)を使用したが、これが一般に公開されるバージョンと同一かどうかは不明だ。