独立したボタンが中心のシンプルな操作

μ780の大抵の操作は独立したボタンのみで設定可能だった。毎度メニュー画面を出さなくてもいいので素早く設定できる。新たに追加された顔検出逆光補正機能は、フレーム内の顔を検出し、顔に合わせて適正なフォーカスと露出制御を行なってくれる。これも独立した「顔検出逆光補正」ボタンでオン/オフが切り替えられる。イイ表情を捉えても逆光で暗くなってしまったら台無しだが、素早く設定ができるので表情を逃さないで撮影できるはず。また、一眼レフのように再生ボタンも独立しているので、ピントの確認や詳細情報をすぐ表示できて大変便利だった。その他の撮影操作も、いつも使うものはほとんどファンクションキーから設定できる。メニュー画面から設定するのは、記録画素数とデジタルズームのオン/オフ、フォーカスモードだけではないだろうか?

μ780は基本的に設定できる項目が少ないので、説明書がなくても触っているとわかってくる。また、撮影したい設定に自動で調整してくれる「GUIDE」機能を使えば、機械が苦手な人でも簡単に思い通りの撮影ができるだろう。

AF(オートフォーカス)モードは「シングルAF」と「マルチAF」の2種類が選べる。シングルAFを通常設定にしておけば、AF速度が速いのでシャッターチャンスを逃すことはないはずだ。ズーム倍率が高いカメラは、フォーカス合わせに時間がかかる傾向にあるが、μ780はストレスなく撮影できた。スナップ撮影にとても便利だと思う。ただ、ひとつ気になったのは撮影中にシャッタースピードが表示されないこと。これはブレが起こる目安になるので、撮影中でも表示してほしいと思った。

手ブレ補正機能は光学式手ブレ補正ではなく、CCDシフト方式を採用している。しかしこれでも充分な、高い補正効果が得られた。ブレが起きやすいテレ側でも安心して手持ち撮影が楽しめるので、旅行や結婚式などで活躍しそうだ。

ファンクションメニュー画面。撮影モードでよく使う「撮影モード」「ホワイトバランス」「ISO感度」「ドライブモード」「測光方式」が設定できる

メニューボタンを押すと表示される画面。撮影モードを設定するには「撮影メニュー」を選択する

撮影メニュー画面。デジタルズームとAFモード以外の設定はファンクションボタンから設定できる。階層が深いので、普段はファンクションボタンを使ったほうがいい

シーンモード画面。22ものモードが用意されている。細かい解説も表示されるのでわかりやすい。キャンドルと寝顔モードはISO2500まで増感されるが、記録画像サイズが「2048×1536ピクセル」「SQ」以下に制限される

再生画面。表示形式はクローズアップ再生、インデックス再生(最大25画面まで表示可能)、カレンダー再生に切り替えられる

手ブレ補正をオンにし、手持ちでマクロモードで撮影。1/13秒でもブレずに撮影できた
SHQ(JPEG)
6.4mm(32mm相当)
ISO 200
プログラムモード、補正-0.3EV(F3.3、1/13秒)
WB:オート