持ちやすい3型液晶搭載カメラ

パナソニックの3型液晶モニター搭載機は、このTZ3の他にFX50がある。FX50は薄型のコンパクトボディなので、液晶部分に手がかからないようにすると、たいへん持ちにくい。しかしTZ3はコンパクトだが、グリップ部がしっかりしているのでホールディングも安定しているし、液晶部分に手がかかることもない。3型液晶を搭載するのならば、TZ3ぐらいのサイズがベストなのかもしれない。

3型液晶を活かした2画面表示は、露出違いやピントを比較するときに大変便利な機能だった。画面を切り替えて画像を比べるよりわかりやすい。25画面サムネイル表示やカレンダー表示も3型なので小さすぎず、ちゃんと見分けられるのがいい。

メニューはアイコンを多用したわかりやすいもの。一眼レフほど設定する項目は多くないので、誰でも使えると思う。ただ、最初はアイコンだけではわからないので、簡単な解説を付けてほしい。シーンモードが多いのには驚いた。「ペット」まである。ただ、赤と青を使ったメニューはちょっとハデすぎるかもしれない。

大型3型液晶モニターを活かした2画面表示。上下画面でコマ送りが可能

2画面表示でも拡大再生をすることが可能なので、ピントの比較に便利な機能

拡大画像。最大16倍まで拡大表示可能。3型液晶で見る拡大画像は迫力がある

カレンダー表示画面。ズームレバーでカレンダー表示→1画面→9画面→25画面と変わる。2.5型だと小さすぎて見づらいが3型だと画像も確認できる

撮影メニュー画面。AFモードや連写はアイコンで表示されるが、アイコンの意味が説明書を読まないとわからないので、解説を表示する機能も付けて欲しいと感じた

シーンモード画面。TZ3はモードダイヤルに「SCN1」と「SCN2」があり、2種類のシーンモードを記憶できる。20種類のシーンモードが用意されている

クイック設定画面。ファンクションボタンを押すと、連写、ホワイトバランス、ISO感度、アスペクト設定、記録画素数、圧縮率が設定できる

手ブレ・動き検出デモ画面。手ブレ補正画面から→ボタンを押すと「デモ画面」が表示される。手ブレと被写体の動きの状態をグラフで示す。撮影中にも表示できたら面白いと思った