誌面の都合上、すべての機能を紹介することはできないが、ここで紹介した内容だけでもかなり便利なことはお分かりいただけるかと思う。シンプルさを活かして使いながら帳票類を充実させてもよし、カスタマイズして上手に使いこなすもよしのソフトが「やよいの見積・納品・請求書 11」なのだ。

普通なら作成した帳票はプリンタで印刷して発行するという流れになるが、得意先から急ぎで頼まれるケースもあるだろう。その場合、このソフトならPDF変換にも対応しているので慌てることもない。捺印類は画像として埋め込むことができ、担当者欄などに登録すれば、デジタル帳票としての信頼度もあがる。また、印刷済みの帳票に自動でチェックが入るので、発行忘れを防ぐこともできる。

PDF変換も行える。メールで送付する際などに役立つ機能だ

また、大切なデータは随時バックアップできるだけでなく、事前の登録は必要だが弥生のデータベースサーバに保管することも可能だ。

弥生のサーバへデータをバックアップできる「データバックアップサービス」にも対応

経理担当者がいる中規模以上の事業主とは違い、小規模事業主は自らが経理担当であり、経営責任者であるケースも多い。いわゆる兼任で経理を行うことになるため、日常業務の合間を縫って作業をしなければならないこともあったはずだ。しかし、「やよいの見積・納品・請求書 11」を導入すれば、わずかな入力作業をするだけで、見積書から納品、請求書の発行、そして入金月の領収証まで、一通りの帳票類が瞬時に作成できる。

これによって作業の手間が減ることはもちろん、一覧化による経理の可視化によって経営状態の把握も可能になるうえ、何よりも請求漏れや発行忘れなどのミスも激減されることのなる。帳票作成のデジタル化が済んでいなかったり、これまでの経理ソフトに不満がある、あるいは自前で作ったExcel帳票が使いづらかったりするなら、試してほしい製品だ。

■試用ソフトの仕様
製品名 「やよいの見積・納品・請求書 11」
価格 10,500円
対応OS Windows XP/Vista/7の日本語版
HDD 必須空き容量 180MB以上