先ほどは、事前準備は不用と述べたが、もちろんあらかじめ設定しておけば、それだけ後の手間は少なくなる。とはいえ、このソフトでやることといえば自社情報、得意先情報、商品リストをあらかじめ設定しておくぐらいだ。
自社情報は「得意先・商品・設定」の中から「設定」を選び、「自社情報」に必要事項を入力すればOK。
得意先一覧を一件ずつ入力してもよいが、数が多い場合は同じカテゴリにある「CSVインポート」を使い、CSV形式のファイルから登録してしまうのが一番簡単な方法。ただし、インポートできるデータ項目に指定があるので、いつも使っているリストを整理しておく必要があるので注意だ。ちなみに、商品台帳のデータ項目も同様に指定があるので、商品数が多い場合は注意しておいてほしい。
これらの初期設定が済めば、あとはほとんど毎月あるいは仕事ごとの数値入力と得意先の選択だけで作業は完了する。基本的によくできたテンプレートが見積書で3つ、納品書(他帳票と組のもの含む)で5つ、請求書(他帳票と組のもの含む)で6つほどプリインストールされているので、それをベースに使えば問題はないはず。領収証についても2画面で印刷できるテンプレート2種が入っている。
要するに、最低限の準備と通常業務で発生する金銭のやり取り金額を入力しておけば、日常の帳票が作成できてしまうことになる。得意先や商品名目、売り上げなどを紙に記入する手間を思えば、その労力はいくらでもないことは想像できるはずだ。