ある程度使い方に慣れてくれば、もう少し便利に使う手もある。ソフトにプリインストールされている帳票類は、すべてカスタマイズが可能だ。項目の並びはもちろん、複写印刷機を使う場合の複写される項目、明細欄、図形、装飾にいたるまで、ほとんどすべての要素を自分なりに変更することができる。自分の業態に合った最適な帳票を好みで作り込むことも可能なのだ。
もうひとつは、よく使う帳票をテンプレートにしてしまう方法。例えば、毎月発生する見積はテンプレートとして保存しておくことで、瞬時にデータを呼び出し、簡単な書き換え項目のみを変更するだけで作成が完了する。これは小規模事業で発注主や依頼主がある程度決まっているときに特に効果的だ。
また、逆にたまにしか取引がない得意先についても、「お気に入り検索」が便利だ。デフォルトでもいくつかよく使われそうな検索条件があらかじめ作られているが、任意で変更することもできる。日付の範囲で検索したり、得意先名で検索したり、商品名で検索したり、とあらゆる角度から条件を指定することが可能なのだ。よく、「以前送った見積もり金額っていくらだっけ?」などと古い条件を忘れてしまうことがあるが、これならうっかりミスも減らすことができそうだ。