専門店型Webサイトは2年で倍増
「投資中国」の研究レポートによると、2008年から2010年の3年間、中国ECサイト業界への投資規模は、持続的かつ爆発的に増大すると見込まれている。革新的なビジネスモデルを持ち、発展への潜在能力がある中小ECサイト企業は、今年もひき続き国内外の投資家に注目される可能性が高い。
では具体的にどのような企業が今年、ひのき舞台で活躍するのだろうか。まず第一に挙げられるのが、商品分野が細分化された、専門性の高いサイトだろう。
どちらかと言うと総合的であった従来のECサイトと異なり、サービスが細分化される時代の到来につれて、中国の電子商取引も大規模で全てが完備された「大型スーパー型」から「専門店型」の展開を志向するようになってきている。
情報通信産業に関する研究機関である北京時代計世資訊(CCW Research、以下「計世資訊」)がこのほど発表した「中国専門Webサイト評価レポート」によると、中国の専門店型Webサイトは2005年の2,273社から2007年末の4,510社にまで急速に増えた。これらのECサイトはサービス内容が極めて明確で、ターゲットとする顧客層が具体的に絞り込まれているため、品ぞろえも戦略的で優位性を確保している。
計世資訊は、2010年末までに、国内の専門Webサイトの売上高が588億元(8,820億円)に達すると見込んでおり、年間複合成長率(Compound Average Growth Rate、複数年にわたる成長率を各年平均した率)を81.7%程度と予測している。こうした数字が並べば、いかなる投資家も無視できない。これに従い、国内外の1万店以上の専門Webサイトを網羅する「義烏全球網」のようなサイトも投資家の注目を集めている。