2007年11月、米Microsoftは組み込みOS「Windows Embedded CE 6.0」をバージョンアップし、新たに「Windows Embedded CE 6.0 R2」をリリースした。
安定性などの面から、組み込み機器にWindowsを採用することに否定的な意見もある。しかし画像や音声、動画といったマルチメディア処理が重要な分野となると話は違ってくる。代表的な例でいうと、スーパーマーケットやコンビニの店頭にあるPOSレジシステムに見られるように、組み込み機器には高度なマルチメディア処理が要求されるものも多い。さらにネットワークへの接続も必要となると、Windows Embedded CEは選択肢として外せない。それは、これらの機能をすべて備えた組み込みOSとしてはWindows Embedded CEはもっとも優れたOSのひとつだからだ。
さらにMicrosoftは今回のバージョンアップと合わせて、「コネクテッドエクスペリエンス」(Connected Experience)と呼ぶ次期サービス構想についての発表も行った。また、「SPARK」という新たなコミュニティ活動を開始した。
コネクテッドエクスペリエンスによって我々に何がもたらされるのか、そしてSPARKの目指すところはどこなのか、この発表のために来日した米MicrosoftのIlya Bukshteyn氏に話を聞いた。
米MicrosoftのMicrosoft Windows Embedded マーケティングディレクターであるIlya Bukshteyn氏 |