Helen Lu氏による講演 - Freescaleのセンサ製品群

今回のコンテストはマイコンとセンサの組み合わせがテーマだった。そこでマイコン製品の講演に続いてConsumer&Industrial SegmentでMarketing Manager SASDを務めるHelen Lu氏がFreescaleのセンサ製品についての講演を行った。

センサは、温度や振動、圧力、加速度などの物理量を電気信号に変換するデバイスである。Lu氏はシステムを人体に例え、マイコンが頭脳、センサが耳や眼に相当すると述べた。

講演を行うHelen Lu氏(Marketing Manager SASD, Consumer&Industrial Segment)

制御システムにおけるセンサの役割

センサ分野におけるFreescaleの主力製品は、加速度センサと圧力センサ、近接センサである。講演では、まず最初にコンテストに使われた加速度センサとは何かという説明がなされた。加速度センサは、特定方向の加速度の大きさを出力するセンサである。一方向の加速度を測定する1軸センサ、直交する2つの方向の加速度を測定する2軸センサ、直交する3つの方向の加速度を測定する3軸センサがある。今回のコンテストでは、3軸の加速度センサを採用した。

なお2008年のマイコン開発コンテストでも、マイコンとセンサの組み合わせを課題にする予定という。マイコンは32ビットマイコンの「ColdFire V1」シリーズとなるもよう。センサをどの製品にするかは、まだ検討中である。

主なセンサの応用分野と市場規模

加速度センサの構造と測定方向

コンテストに使われた3軸加速度センサ「MMA7260QT」の概要