登録ガジェットの数は1万3千以上、週に8億PVを稼ぐ
Shieh氏は毎日iGoogleを使っているというが、現在のiGoogleに対して大きな変更が必要だとは考えていないそうだ。iGoogleにとって重要なのは、Googleガジェットの多様性と質の向上、目的とするガジェットをもっと探しやすくすることだと考えているという。
執筆現在、ディレクトリに追加されているGoogleガジェットの数は1万3千ほど。Googleガジェットは必ずしもGoogleディレクトリに登録されるとは限らないため、インターネット全体におけるGoogleガジェットの数はもっと多い。
Googleガジェット全体の1週間のページビューは8億を越えている。8億ビューのうち半数以上が天気ガジェットとWikipediaのガジェットからのビューで占められているという。たしかに、筆者もこの2つのガジェットは利用率が高い。
さらに便利なガジェット、面白いガジェットを増やし、それらをいかにしてユーザーの下へ届けるか。Shieh氏らは今後もこの点に力を入れていく。
Googleガジェットで博士課程に採用、倒産寸前の企業を救った例も
Shieh氏からはガジェット開発に関係していくつかの小話を聞けた。
まずは、Googleガジェットを開発することで名前が売れ、大学院の博士課程に採用された方がいるという話。人気が高いGoogleガジェットの開発者が、ある大学院の博士課程を受験。担当の教授がそのガジェットの愛用者で開発者の名前を知っており、それがきっかけで合格までこぎつけたことがあったという。
また、同じく学生の話だが、人気のあるガジェットを開発して同ガジェットにAmazonのアフィリエイトを配置したところ、一気にアクセス数が伸びて巨額の収入を得られたこともあったそうだ。
さらには、倒産しそうな会社がGoogleガジェットを開発したところ、一気に同社サイトへのトラフィックが増加。そのトラフィックを活用して、新たなビジネスを展開し、窮地を脱したという。ビジネスプランの変更をもたらすほど、大きな影響を与えたわけだ。
Googleガジェットは、ポートレットの域にとどまらず、広告や知名度向上、アフィリエイトにも活用できるほどプラットフォームとしての懐が深いようだ。
人気のあるGoogleガジェットは?
iGoogleには役立つGoogleガジェットがいくつもあるが、Shieh氏とEllis氏にはバカバカしいガジェットを教えてもらった。
同氏らから挙がったのはPony、Eyes、Cheddar Visionだ。
たしかにどれもバカバカしい。役立つものからくだらないものまで幅の広く提供されている点はGoogleガジェットの大きな魅力と言えよう。