とりあえず見てみようとSecond Lifeに足を踏み入れる人のほとんどが、最初は1リンデンドルの給付金もないベーシック会員だ。筆者もそうだったし今でもそうだが、それでもSecond Life内でチビチビと小銭をかせがせてもらっている。

最初のリンデンドルをかせぐのに、もっとも一般的なのが、campとかcampingといわれる人寄せのサクラのアルバイトだろう。たくさん人が集まるとTrafficといわれる指数が上がり、検索したときに上位にリストアップされたり人気スポットに選ばれたりする。そこで、安い値段で椅子に座っているだけのアルバイトが誕生した。昔は、典型的にはキャンプファイヤーの周りに座っていたようだが(だからcamp)、今はカジノの椅子に座ったり、ダンスホールで踊ったりが定番のようだ。アルバイト料金は、だいたい2リンデンドル/10分あたりがこの4月~5月の相場。

ところで、割のいいアルバイト料のキャンプには、裏のあるところがしばしばある。たとえば、最初に有料のゲームをして初めてキャンプ資格が得られるといった具合だ。最初の出資を取り返せてないうちにクラッシュしても、お金は帰ってこない。最初のゲーム代だけ払わせてキャンプが始まらないところさえある。

そうかと思えば、イスに固定されないで、一定の範囲をぶらついていられるキャンプでは、キャンプしながら歩いていたら、キャンプにあぶれた(?)アバタに体当りされて一定の範囲を追い出されたこともある。

お金のない住人を利用しようとする悪質なキャンプ場に、お金のないもの同士のキャンプ資格剥奪戦に、そこまで現実を模倣しなくても、と思える世知辛い世界だ。ちなみに、2リンデンドルのところだと、1時間座って12リンデンドル、日本円に換算すると約4~5円。場合によっては、キャンプで稼ぐお金より、パソコンとディスプレイの電気代のほうがかかる。

キャンプにはいろんなタイプがある。これは清掃スタッフ。一般に、キャンプを始めるためのオブジェクトに、何分何リンデンといった表示がしてあるので(画面中央上の方の文字に注目)、オブジェクトを選択し、右クリックでメニューを開き「Sit Here」や「Dance」などをクリックしよう。この場合は「CLEAN!」を選択すると、1リンデンドル/10分の仕事にありつける

ガラス拭きのお仕事中のアバタ

後日、また行ってみたらお掃除もせず、こんなことをやってるアバタに遭遇。キャンプの内容がかわったのか、さぼりクセのついたアバタなのかは不明

カジノのキャンプの椅子。空いた椅子をみつけたら、いち早く右クリックをした方が勝ち。情けは無用だ。このときは、同じタイプのアバタと椅子取り合戦をしてしまったが、さて、わたしはどっちでしょう

すてきなわたしづくりにかかった費用

  • 黒いドレス: ティッシュ配りのおねえさんにもらってタダ
  • 素敵な髪: 約200リンデンドルから
  • 口元にほくろをつけた自作スキン: スキン用ファイルのアップロード 1枚10リンデンドル(つまり修正するほどかかる)

下の画像はアバタのオリジナルの姿(左)と、カスタマイズした後の姿(右)。

ビフォー…

アフター!