ほぼ無人に近いムーブメント製造ラインとは対照的に、人の姿が多いのはPPL(Premium Production Line)。高価格帯のモデルを製造する部門だけあって、人間ならではの緻密さや感覚を要求される工程がひときわ多いのです。

しかもPPLは、高度な技術と経験を持ち、厳しい社内試験に合格した「ゴールドメダリスト」「プラチナメダリスト」「マイスター」と呼ばれるスタッフでなければ、作業はおろか入室すら許されません。

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    PPL(Premium Production Line)は、上から見ると「G」の形になっています

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    ムーブメントブロックを組み付けていきます

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    華飾部門で製造されたダイヤル

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    さらにインダイヤルリングなどのパーツを組み付けて行き……

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    各針を実装。それぞれの針を12時位置にしっかりと合わせます

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    針は上からだけでなく横からもチェック。各針がダイヤルに対して平行になるよう調整します

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    検証段階では、インデックスや見切り、針位置を再度、総合的に確認します

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    針や華飾パーツを組み付けたムーブメントをケースに組み込みます

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    MT-Gのケース組み込み工程

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    完成した時計本体は水没試験へ。ただしその前に、念のため機械で水没試験同様の気圧をかけて予備実験を行います

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    手前の機会が水没試験の装置

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    続いて、濡れタオルを敷いた高温プレートに時計を置き、ガラスが曇らないかを検証。これらのテストは全数を対象に行われます

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    バンドを装着します

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    完成してケースに収められるのを待つ製品