小型のニューフェイス
そして、新登場のGA-800シリーズをベースにした「GA-835A-1A」。このGA-800シリーズは"ミッドサイズ"という装着性の向上を意識して開発が進められたもので、こちらは定番モデルも同じタイミングでリリースされるという。
小島氏は「大きな丸いフロントボタンが特徴です。装着感の良いミッドサイズにするために径を絞りつつ、どこまでG-SHOCKの力強さを表現できるかがポイントでした。この形状に落ち着くまで、様々なデザインを試しました」と明かす。
しかし、単純に"ミッドサイズ"にサイズダウンをしたわけではない。というのも、それだけでは済まない事情があったからだ。小島氏は「凹凸がG-SHOCKならではの力強さやガードされているという安心感を生んでいます。こうしたゴツゴツ感、ボリューム感は、径にある程度の大きさがあってはじめて表現できます。物理的にも衝撃を吸収するベゼルが薄くなればなる程、弱くなってしまいますよね。強靭さと相反する小型化というバランス、さじ加減をどう調整していくか、非常に気を遣いましたね」と苦労を振り返った。
このように、度重なる議論を経て誕生したGA-800シリーズ。泉氏は「ビッグフェイスのデザインを踏襲したミッドサイズのG-SHOCKとして、今後、より幅広いお客さまに訴求できるのではないでしょうか」と期待を募らせていた。