拡張の余地を大きく残す内部スペース

NEXTGEAR-NOTE i5530BA1」の底面にあるネジをすべて外し、カバーを外すと内部にアクセスが可能。右下の大きなスペースを占めているのが、バッテリーだ。左下はストレージ用のスペースとなっており、内蔵SSDがSATAで接続されている。m.2スロットなどに空きが見えるため、BTOカスタマイズなどでストレージの増設も行える。

本体底面のカバーを取り外したところ。比較的薄型の筐体に各種パーツが詰め込まれている。右下の黒い部分はバッテリー

ストレージスペースにはSATA接続のSSDが搭載されている。M.2スロットなどにはまだ空きが残る

右上はCPUやメモリのスペースとなり、しっかりとしたヒートパイプとファンによって熱を外部に排出する仕組みが見える。またこの時点で見えるメモリスロットは両方とも空いており、こちらも増設やBTOカスタマイズが行えそうだ。製品仕様では、最大64GBまでメモリを搭載できる。左上はGPUや通信モジュールのスペース。2つのファンで強力な冷却が行えるようになっており、負荷の高い3DゲームやVRコンテンツでも安心して動作させることができるだろう。

右上のCPU周りの様子。ここから見えるメモリスロットは2基とも空いており、必要に応じて追加が可能だ

最も熱が発せられるであろうGPU周りの様子。3本のヒートパイプと2基のファンで熱が外部に排気される

定番ベンチマークで見るGeForce GTX 1060 (6GB)の性能

ここからは、本機の性能をベンチマークテストで測定していきたい。今回は、「GPU Switch」で設定を"ディスクリート"にし、GPUはすべてGeForce GTX 1060 (6GB)で計測を行った。

まずは「WIN SCORE SHARE」を利用したWindows エクスペリエンス インデックススコアの結果から見ていこう。プロセッサとメモリは"8.2"と高いレベルで安定したパフォーマンスが確認できる。グラフィックスのスコアは、GTX 1060 (6GB)がその力を発揮し。"8.6"という素晴らしいスコアを見せてくれた。SSDも"8.1"と優秀で、まさしく穴のない構成だ。

"ディスクリート"設定で計測した「WIN SCORE SHARE」のWindows エクスペリエンス インデックススコア

Futuremark「PCMark 8」のHome acceleratedでも、その総合力がはっきりとわかる。"4515"という高いスコアを実現した理由は、Casual Gamingの"85.6fps"という数値にあるだろう。"MSHYBRID"の状態ではCPU内蔵グラフィックスが使用されるため、これよりはスコアが落ちるはずだ。ただし、日常作業ではこれほどの3D処理能力を必要とするシーンは少ないため、ゲームやクリエイティブ要素でなければ、普段はパフォーマンスと電力のバランスがとれた"MSHYBRID"でも問題はない。

「PCMark 8」Home acceleratedの"ディスクリート"でのベンチマーク結果

「3DMark」においては、GeForceが本領を発揮する。ハイパフォーマンスゲーミングPC向けのFire Strikeにおけるグラフィックステストでは"9476"と、これまでのアッパーミドルノートPCを余裕で超えるのはもちろんのこと、旧世代のデスクトップ向けGPUの上位クラスに並ぶ高いスコアが確認できた。Extremeでもかなりの検討を見せるが、4K解像度のUltraになるとさすがに力不足が見えてくる。DirectX 12に対応したTime Spyでもなかなかのスコアを見せてくれており、本機の底力が確認できる結果となった。

「3DMark」Fire Strikeのベンチマーク結果

「3DMark」Fire Strike Extremeのベンチマーク結果

「3DMark」Fire Strike Ultraのベンチマーク結果

「3DMark」Time Spyのベンチマーク結果