Express Cardや接触型ICカードを標準で使用可能

「Stl-15FH045-i7T-FE」の一番の注目ポイントは、豊富に用意されたインタフェースだ。まずは本体に備える端子から確認していこう。左側面には、電源コネクタ、VGA出力、ギガビットLAN、USB 3.0×3、HDMI出力、SD/MMCカードスロット、そして最近では珍しいExpress Card 34/54スロットを搭載している。右側面には、ケンジントンロック、DVDスーパーマルチドライブ、接触型ICカードリーダー(光学ドライブの下に見えるスロット)、ヘッドフォン出力、マイク入力、USB 2.0×1を装備。Express Cardや、接触型ICカードは、一般向けとしては昨今見る機会も減った。しかし、業務での使用を中心に"必須"という方はまだまだいるはずだ。

左側面には、電源コネクタ、VGA出力、ギガビットLAN、USB 3.0×3、HDMI出力、SD/MMCカードスロット、Express Card 34/54スロットを装備

右側面には、ケンジントンロック、DVDスーパーマルチドライブ、接触型ICカードリーダー、ヘッドフォン出力、マイク入力、USB 2.0を備える

インタフェースを大幅に拡張するドッキングステーション「DS200」

本体に多数のインタフェースを備える本機だが、別売オプションとして用意されているドッキングステーション「DS200」を利用すれば、その長所をさらに伸ばすことができる。ただし、そのサイズはW370×D210×H25mm(ゴム足含まず)と大きい。給電のためか個別の電源が必要で、そのACアダプタもW126×D50×H31mm程度の大きさがある。机の上に据え置きにし、デスクワーク時にドッキングさせる形で利用する製品だ。

Stl-15FH045-i7T-FEのインタフェースを大幅に拡張する別売オプションとして用意されている、ドッキングステーション「DS200」

ドッキングステーションには個別の電源が必要。ACアダプタはStl-15FH045-i7T-FE用よりも少々大きめで、持ち運びはあまり考慮されていない

ドッキングは、DS200の手前にあるコネクタと本機の底面に標準搭載されたコネクタで行う。コネクタはバッテリーの手前にあるカバーを開くことであらわになる。コネクタを接続したら、本体左上のロックスイッチを右に動かしてロックし、電源を投入すれば、Windows 10上でデバイスが認識される。

DS200の右上には、電源ボタンやバックアップボタン、ロックスイッチと本体取り外し用のイジェクトラッチが見える。電源を入れるためには、スイッチを右にスライドさせてロック状態にする必要がある

Stl-15FH045-i7T-FEの底面、バッテリー付近にあるカバーをスライドさせると、中にDS200とのドッキング用コネクタが確認できる

このDS200を接続することによって追加されるインタフェースは、USB 3.0×3、USB 3.0(充電用)×1、USB 2.0×3、DVI-D出力、HDMI出力、VGA出力、シリアルポート(RS-232C)、有線ギガビットLAN、ヘッドフォン出力、マイク入力、ライン/光出力。まるでデスクトップPCのような豊富な端子を利用できる。特に、シリアルポート(RS-232C)を搭載している点は、搭載機がめっきり減った今ではうれしい方も多いだろう。

USB 3.0×3、USB 3.0(充電用)×1、USB 2.0×3、DVI-D出力、HDMI出力、VGA出力、シリアルポート(RS-232C)、有線ギガビットLAN、ヘッドフォン出力、マイク入力、ライン/光出力がDS200によって追加される。またDS200用の電源コネクタとケンジントンロックも備えている

豊富な映像出力を利用し、Stl-15FH045-i7T-FEの液晶と合わせて3画面のマルチディスプレイ環境を構築したところ

さらにDS200内部にはSATA接続の2.5インチドライブを内蔵することも可能。BTOカスタマイズでは、500GB/1TBのHDDを標準搭載するラインナップも確認できる。いざというときのバックアップストレージとしても活躍してくれるというわけだ。なお、ドッキングの有効/無効は物理的な切り離しのほか、電源やファンなどのコントロールが行える付属アプリ「Control Center」から行うことも可能だ。

DS200左側面にはデバイスベイが用意されており、2.5インチドライブを内蔵することが可能。DS200の底面にある"HDD ODD M2×L3"と記載された箇所のネジを取り外すと、ドライブベイを引き出せる

ドッキングステーションの有効/無効は、付属アプリ「Control Center」からも行える