使用されるGPUはベンチマークによって変わる

それでは、「NEXTGEAR-NOTE i5710BA2」の性能をベンチマークテストで測定していこう。測定にあたっては、「GPU Switch」は初期設定である"MSHYBRID"のままとしている。

まずは「WIN SCORE SHARE」を利用したWindows エクスペリエンス インデックススコアの結果だが、プロセッサ・メモリは"8.2"と高いパフォーマンスが確認できる。一方、グラフィックスのスコアはというと、「GPU Switch」でGPUを固定しない場合、WinSATではCPU内蔵グラフィックスが使用されてしまうため、"5.1"というスコアだ。「CINEBENCH R15」では、4コア8スレッドのモバイルCPUの特性がよく現れたスコアが確認できる。2コアのモバイルCPUのスコアと比べると、その差は明らかだろう。

「WIN SCORE SHARE」にて計測したWindows エクスペリエンス インデックススコア

「CINEBENCH R15」のベンチマーク結果

Futuremarkの「PCMark 8」でも、デフォルトで使用されるのはCPU内蔵グラフィックスだ。「GPU Switch」を"DISCRETE"に変更し、強制的にGeForceで動作させると、Casual Gamingの数値が大きく伸びるため、総合スコアも上昇するはずだ。「3DMark」は負荷が高いため、"MSHYBRID"の状態でもGeForceが使用される。ハイパフォーマンスゲーミングPC用のFire Strikeにおけるグラフィックステストを行ったが、スコアは"6660"とかなりの健闘を見せてくれた。Extremeでもかなり粘ってくれる印象だが、Ultraになるとさすがに苦しさが見える。とはいえ、ノートPCの3Dグラフィックスとしてはアッパーミドルどころか、ハイエンドに近い性能といえるだろう。

「PCMark 8」Home acceleratedのベンチマーク結果

「3DMark」Fire Strikeのベンチマーク結果

「3DMark」Fire Strike Extremeのベンチマーク結果

「3DMark」Fire Strike Ultraのベンチマーク結果

最新の3Dゲームも動かせるGeForce GTX 970M

続いて、3Dゲームのベンチマークテストを試してみたい。まずは人気アクションゲームの最新作「Rise of the Tomb Raider」のベンチマークだ。設定は"DirectX11"およびアンチエイリアスなし、画質は"最高"と"中"にて測定した。最高設定の1920×1080ドットでは30FPS強まで落ち込むものの、中設定では60FPSを超えることができ、最新タイトルがノートPCで遊べることが確認できた。

「Rise of the Tomb Raider」ベンチマーク中の画面

「Rise of the Tomb Raider」のベンチマーク結果

最後に、国産MMOの定番タイトルのベンチマークスコアを見てみよう。「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」を、DirectX11の最高品質に設定して計測したところ、1280×720ドット、1920×1080ドットいずれにおいても"非常に快適"という評価を得ることができた。「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」の最高品質においても、1280×720ドット、1920×1080ドット共に、"すごく快適"評価だ。数年前のタイトルならば、画質を上げても余裕を持って遊ぶことができる。

「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」DirectX11/最高品質:フルHDのスコア

「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の結果

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」最高品質・フルHDのスコア

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」の結果

「GPU Switch」でより性能を引き出せるスリムゲーミングノート

NEXTGEAR-NOTE i5710BA2」は、Core i7-6700HQとGeForce GTX 970Mを搭載したアッパーミドルのゲーミングノートだ。本機の魅力は大きく分けて3つといえる。1つ目は、高い処理能力を有したパーツを搭載しながらも27mmという薄さを実現しており、持ち歩きも検討できること。2つ目は、「GPU Switch」によってGPUの性能を引き出し、同時に互換性などの問題を回避できること。3つ目は、大容量かつ高速なストレージをコストを抑えつつ導入するために、SSHDを採用していることだ。

本機の価格は164,800円(税別)に設定されている。スペックだけを見ても妥当、もしくは安めの設定といえるが、薄型を実現した設計や、SSHDの採用、そして「GPU Switch」という工夫が加わっている点を考慮すれば、本機のコストパフォーマンスはかなり高い。「出張先のホテルでも最新のゲームを遊びたい!」というゲームファンにとって、非常に魅力的なモデルに仕上がっている。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 NEXTGEAR-NOTE i5710BA2
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア液晶(1920×1080)
CPU インテル Core i7-6700HQ
メモリ 8GB PC4-17000 DDR4 SO-DIMM
HDD シーゲイト製 1TB SSHD (32GB NAND型フラッシュメモリ搭載)SerialATAIII
チップセット モバイル インテル HM170 Express
光学ドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 970M
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN
インターフェイス USB 3.0×4(右側面×1、左側面×2、背面×1)
サイズ W385×D275×H27mm(折り畳み時)
重量 約2.5kg
バッテリー駆動時間 約5.8時間
価格 164,800円(税別)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2016/4/5(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

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