Hi-Fiオーディオの老舗であるDENONが、自社の最新アンプ技術を惜しげなく投入したDRA-100。本機を使用するのであれば、スピーカーにもそれなりのものを用意したい。今回は、デンマークのスピーカーメーカー、DALIの「MENUET」にてその音を聴いていた。DRA-100はこのスピーカーを軽々とドライブし、クリアで軽やかな弦楽器の音を聴かせてくれた。また立ち上がりが速く、小気味よいベースの低音も楽しめる。この音質傾向は、やはりクラスDアンプ「DDFA」ならではの特徴といえるだろう。
しかしDALIの魅力でもある、艶のある中高音もスポイルされておらず、むしろ美しさと余韻を保ったままに伸び切っている印象がある。ともすればその透明感ゆえに薄く感じがちなクラスDアンプを搭載しながらも、こういった音楽的な気持ちよさを残すことができるのは、Advanced AL32 Processingの効果と、DENONが培ってきた音質チューニングによるものだろう。またPMA-50に比べ出力を40%向上させているぶん駆動力がアップしているため、トールボーイ型のスピーカーなどを利用した際には、さらにスケール感のある音が楽しめそうだ。
GRADOのヘッドフォン「SR-225」を使った試聴では、ギターやドラムが軽快なリズムを奏でてくれた。ヘッドフォン専用アンプによる効果か、GRADOの持つ抜けの良さがさらに際立っており、キレとノリが良いサウンドを楽しめる。スピーカーを利用できない深夜などでも、クオリティの高いオーディオを堪能できそうだ。
ネットワークに集約した音楽を、いつでも気軽に高音質再生
ここまで紹介してきたとおりDRA-100は、高級スピーカーをも駆動できる70W+70WのクラスDアンプ「DDFA」によって、最新のフォーマットにも対応したハイレゾ音源を再生できる本格的なネットワークオーディオレシーバーだ。
だがピュアオーディオに付きまといがちな扱いにくさや神経質さのようなものはまったく、むしろこれまで以上に気軽に、簡単に音楽を再生できる。そのコンセプトはデザインにも表れており、堅牢なパネルを使用しつつも、どこか軽やかなカジュアルさは失っていない。
長らくオーディオといえば、音楽データを収めたメディアを通して1枚のアルバムを再生するものだった。しかし近年は、スマートフォンを初めとしたモバイル機器の隆盛や音楽ファイルのデータ販売、ストレージ容量の増大により、ライブラリ内の音楽ファイル一曲一曲を再生する形に変化している。音楽はより身近で気軽な存在になっているといって過言ではないだろう。そんな新しいHi-Fiオーディオスタイルの中心に、DRA-100は無理なくなじむ自然な1台だ。
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