iPhoneなどのモバイル機器に保存した音楽ファイルもすぐに再生

家庭内ネットワークに接続した音源のみならず、モバイル機器に保存した音源を簡単にDRA-100から再生できる点も魅力だ。無線LANの他にBluetooth2.1+EDRを内蔵しており、スマートフォンなどの対応端末とペアリングを行うことで、端末に保存している音楽をDRA-100から再生可能。A2DP1.2やAVRCP1.4といったプロファイルに対応しているため、音質を損ねずに安定した通信が行える点も嬉しい。また近距離無線通信技術「NFC」を備えている点も面白いところだ。NFCに対応したスマートフォンなどならば、BlueTooth設定などを行わずとも本体前面を近づけるだけでペアリングが行われ、すぐに端末に保存してある音楽を再生できる。

NFCに対応したスマートフォンを前面の"N"マークに近づけると、自動でBlueToothが起動し、ペアリング設定を行うことができる

前面インターフェースにも工夫が施されている。まずは、前面USB端子に注目したい。USBメモリを挿入した場合は保存してあるDSDファイルをはじめとした各種音楽ファイルを再生可能。またiPod/iPhone/iPadとのデジタル接続に対応しているため、保存してあるファイルの再生のほか、充電も行えてしまう。

前面に用意されたUSB端子は、USBメモリに記録したDSDなどの音楽ファイル再生や、iPhone/iPadなどに保存したファイルの再生やコントロール、充電などに対応する

さらにAppleのワイヤレスストリーミング機能「AirPlay」も搭載しているため、ケーブルを繋がずともiTunesに対応したApple機器などからDRA-100を選択するだけで、音楽を楽しむことができる。自宅に遊びに来た友人が、手持ちの端末からちょっと音楽を流したいといった場合でも、面倒な設定なしで気軽に再生できる。こういったモバイル機器の親和性の高さは、2015年現在のオーディオ再生環境を反映したものといえるだろう。

友人が持ち込んだiPhoneやiPadのミュージックリストを見つつ、好きなファイルを選ぶだけですぐに音楽を楽しむことができる