小さくても冷却は十分、かつ静か

最後にゲーム中の各部温度、消費電力およびファンノイズ等をチェックしよう。既にLev-C000-i5-RMSMは小さなボディの割に冷却を重視した設計であることが分かっているが、実際に高負荷をかけた時の挙動はチェックしておきたいところだ。

まずウイッチャー3をプレイしている時のCPU・SSD・GPUの温度を「HWiNFO64」で30分間追跡する。SSDは電源ユニットのすぐ近くにあるため、電源の熱に炙られていないか心配になるが、実際はどうだろうか。

GPU温度が高いが、CPUとSSDはよく冷えている

結果はグラフの通り、CPUは60℃を越えることはなく、SSDに至っては動作中に温度は上がるが十分許容範囲内。さすがにゲーム中だとGPU温度は80℃と高くなるが、これはリファレンス仕様のクーラーを使っているためだろう。ただGPUが80℃と高い割にはGPUのブーストクロックは最低値でも1227MHz、低めの安定値は1240MHzと、GPU-Zに表示されるブーストクロック(1178MHz)を下回ることはなかったため、過熱でGPUの性能が出ない、という設計の悪い小型PCにありがちな状況には陥っていない。

続いて消費電力とファンノイズを一挙に比較する。システム起動10分後を"アイドル時"、ウイッチャー3プレイ10分後(画質は前述の最高画質設定)を"高負荷時"として測定した。消費電力の計測には「Watts UP? PRO」、騒音の測定には「AR815」をフロントパネルから40cm位置に設置して測定している。

システム全体の消費電力

ファンノイズ

GPUが第2世代Maxwellのミドルレンジ、マザーは余計な装備を削ぎ落としたMini-ITXマザーであるため、消費電力は極めて少ない。通気性の高いPCケースを使っているためファンノイズは常に聞こえるが、ゲームをプレイし続けても不快なノイズレベルには到達しない。

まとめ:性能と快適さのバランスの良さが光る

Lev-C000-i5-RMSMのチェックを終えて感じたのは、価格とスペックのバランスが良く、それでいて安心感と快適さ(発熱とファンノイズ)が高いレベルで融合していることだ。"スペックの割には性能が出ない""高負荷をかけたらノイズだだ漏れ"という、小型PCケースを使ったマシンにありがちな落とし穴をことごとく回避している。

そして何よりPCケースの質が高いことに対しては、最大限の称賛を贈りたい。小型の割にメンテナンス性が高く、後々ビデオカードの性能に不満が出ても交換が効く。チップセットがH81なので、ビデオカードに接続するバスはPCI Express Gen2.0であるのは唯一のネックではあるが、GTX980Tiクラス以上のハイエンドGPUでないと、2.0も3.0も大差ない(差が出ても2~3%程度だが)。

各部スペックだけを見ると見劣りする部分は多少あるものの、ゲーミングPCに欠かせない要素(4コアCPU、ミドルレンジGPU、そこそこの容量のSSD)をしっかり備えている。快適ゲームプレイはもちろんだが、実況動画の作成を視野にいれているなら、このマシンをベースに選択することをオススメしたい。

レビュー機 詳細スペック

型番 Lev-C000-i5-RMSM
CPU Intel Core i5-4460
メモリ 8GB PC3L-12800 DDR3 DIMM×1
SSD 240GB SerialATAIII
チップセット Intel H81 Express
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 960
OS Windows 8.1 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN
インタフェース USB 3.0×2、USB2.0×4、PS/2(マウス・キーボード兼用)×1等
電源 500W(80PLUS Silver)
外形寸法 W178×D368×H260mm
価格 109,980(税別)

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