基礎性能をベンチマークで検証してみた

それでは、各種ベンチマークテストにて「MDV-GX9530X3-M32-SH」の実力を測っていこう。まずはWindows 8.1の動作速度の指針となるWindowsエクスペリエンス インデックススコアを、「WIN SCORE SHARE」を利用して計測。プロセッサとメモリが8.8、グラフィックス2項目は驚きの9.1、そしてプライマリディスクは9.0と、極めて高いスコアが確認できる。PCの総合的な性能を測る「PCMark8」のHome acceleratedでもスコアは4520と、その基礎性能の高さがハッキリとわかる結果となった。

「WIN SCORE SHARE」にて確認したWindowsエクスペリエンス インデックススコア

「PCMark8」Home accelerated 3.0によるベンチマーク結果

「CINEBENCH R15」ではCPU/GPU性能がさらに際立つ。OpenGLは158.30fps、そしてCPUの結果は1318cbとなっており、3Dグラフィックス制作や動画編集も快適に行えるだろう。特に注目すべきはCPUとCPU(Single Core)のスコアの差で、8コア/16スレッドの底力が見える。

「CINEBENCH R15」によるベンチマーク結果

3Dグラフィックス処理能力を測る「3DMark」では、GeForce GTX 980 Tiの実力がいかんなく発揮された。Fire Strikeでは15000近いスコアが確認でき、Extremeで7637、さらにUltraですら4000近いスコアを叩き出している。4K解像度ですら実用範囲と成り得るその3Dグラフィックス処理能力は、まさに2015年度のウルトラハイエンドGPUだ。

「3DMark」Fire Strike 1.1の結果

「3DMark」Fire Strike Extreme 1.1の結果

「3DMark」Fire Strike Ultra 1.1の結果

なお、Widows 8.1アイドル時、および「3DMark」実行時の消費電力は以下の通り。ピーク時には400W超の電力を消費しており、お世辞にも低いとはいえない。これもまたハイエンド製品の宿命だろう。電源ケーブルを挿すコンセントには気をつけたい。

消費電力の調査結果
最低【Windows 8.1 アイドル時】 80W
最高【3DMark実行時】 409W