マルチディスプレイにも対応した、多数のインタフェース
「MDV-GX9530X3-M32-SH」本体のディテールを確認していこう。ケースはほかの「MDV ADVANCE」シリーズと同様で、指紋の目立ちにくい艶消しブラックのフロントパネルを採用。フロントパネル中央付近にアクセスランプやオーディオ入出力やUSB 3.0、マルチカードリーダーが搭載されている。電源ボタンは天板に配置されており、PC本体を足元に設置した場合でもON/OFFが行いやすい。ケース背面を見ると、電源はボトム配置となっているのがわかる。重量のある電源ユニットが本体底部に配置されることで重心が安定するとともに、CPUなどの排熱による電源へのダメージも軽減するだろう。左側面のパネルにはエアホールが設けられており、うっすらとグラフィックスカードやNVMe SSDが確認できる。
X99 ExpressプラットフォームはCPU内蔵グラフィックス機能をサポートしていないため、バックパネルに用意されたインタフェースの数は豊富だ。PS/2ポート、USB 2.0×2、USB 3.0×8、ギガビットLAN端子、光出力端子付きのHDオーディオを備えており、端子不足に悩むことはないだろう。グラフィックスカードはDVI-I×1、HDMI×1、DisplayPort×3を備えており、4K解像度のマルチディスプレイ環境にも対応可能。その下の拡張スロットに挿入されている拡張カードは、NVMe SSDとなる。
マザーボードはMSI製となっており、マウスコンピューター向けと思われるオリジナルモデル「X99-S01」を採用。黒一色の精悍な基板が印象的だ。CPUクーラーには、サイドフロー型のモデルを採用。Cooler Master製で形状から「Hyper 212」シリーズの製品だろう。3.5インチベイは専用ホルダを用いて着脱を行う構造となっており、工具なしで着脱が可能だ。電源ユニットはOEMで有名なAcBel製。定格700W製品を採用しており、電源効率を表す指針"80PLUS BRONZE"の認定を取得している。ハイエンドCPU/GPUを動作させるのに十分な容量を備えるとともに、省電力効果も期待できそうだ。