いざレビュー! 初日から発生した「もう戻りたくない……」病

環境設定はディスプレイの設置のみなので、特に難しいこともなく準備は完了。ディスプレイの振り分けは、マルチメディアモデルの「GW2765HT」をシングルディスプレイ派のスタッフKに、ハイコストパフォーマンスモデルの「GL2460HM」、ならびにオフィススクールモデルの「BL2411PT」をスタッフAにした(これにはワケがあるが、後述するとしよう)。最後に、マルチメディアモデル「GW2265」をスタッフIに任せることになり、さっそく1週間のレビュー期間に入ったのである。

人間誰しもそうだと思うが……これまでの環境が改善されると、以前の状況には戻りたいとは思わなくなる。もちろん筆者も例外ではなく、そのことは十分理解している。が! 筆者は経営者でもあるワケで、こと会社の経費を使うとなれば、ホイホイとスタッフの言いなりにはなれない。

……と、最初からグチらせていただいたことには理由がある。スタッフKが新しいディスプレイに早くも慣れきってしまい、その日の夕方には「わ~、もう戻れないですね~」とつぶやき始めたからだ。ちなみに、「GW2765HT」は解像度がWQHD (2560×1440) という超高精細ディスプレイ。当たり前だが、描画できる範囲が大幅に増えているのだから、作業はしやすいだろう。とりあえず筆者は聞こえないフリをしてその場をやり過ごし、もう少し経過観察をしてみることに……。

画面が広くなった分、使いやすさが増したとスタッフK

こちらがWQHD。フルHDよりも二回り近く画面が広く使える印象。27インチなので、文字のサイズも違和感がない

こちらは同じブラウザを表示させたフルHD。十分広いはずだが、比べてしまうと狭く見えてしまうから恐ろしい

作業中のスタッフAの背後を通ってみると、いつもより開いているウィンドウが多いことに気が付いた。彼はこれまでスクエアにこだわっていたが、ワイド画面に慣れ始め、横の広さを使いこなし始めていたのだ。ちなみにスタッフAの仕事は、集計や情報収集が多い。そのため、1つの画面内に複数のウィンドウを開くより、ディスプレイごとに分けて表示させた方が効率が良いのだとか。早くもそれを察知し、効率的にディスプレイを使いこなしていることになる。

スクエアからワイドへ変わったスタッフAは、その描画範囲の大きさに戸惑うほど

今回のレビューの準備に、やや遅れて登場したスタッフIは、カバンからノートPCを取り出すと、「あ、新しいディスプレイだ!」と大喜び。彼のポジション的に、お古のディスプレイが与えられることが多かっただけに、新品が準備されていることに驚いたようだ。

いつもは余っているディスプレイを使うスタッフI。最新ディスプレイが用意されていたのに驚愕