独立したヒートシンクでCPUとGPUをしっかり冷やす

続いて、本体内部構造を確認しながらスペックを確認していこう。「N1562J」シリーズはG-GEAR Noteラインナップのミドルレンジに位置しており、3Dグラフィックス機能としてNVIDIAのモバイル向けグラフィックス「GeForce GTX 960M」を搭載している。処理能力と省電力を両立させた“Maxwell”コアを採用したGPUとなるため、ゲーミングノートにはぴったりだろう。また上位モデル「N1562J-710/E」の特徴として、CPUにはIntelの「Core i7-4710MQ」を採用。4コア8スレッドで動作し、クロックは定格2.5GHz、ターボ・ブースト時には最大3.5GHzまで上昇する。CPUに内蔵された「インテル HD グラフィックス 4600」は、3Dグラフィックスの負荷に応じて「GeForce GTX960M」と切り換わりながら使用されるため、3D処理能力を必要としないときにはさらに消費電力を抑えることが可能だ。

本体内部の様子。カスタマイズ可能な個所はしっかり露出され、逆に半分ほどは樹脂カバーで覆われている

CPU-Zでみた「Core i7-4710MQ」

GPU-Zでみた「GeForce GTX 965M」

この「Core i7-4710MQ」と「GeForce GTX 965M」にはそれぞれ独立したヒートシンクが取り付けられており、黒く塗装された3本のヒートパイプによって本体左側面(底面写真右側)に熱を移動させて、シロッコファンで外部に排出される。長時間安定してゲームを動作させることができるこの効率の良い冷却機構も、本機の隠れた特徴といえるだろう。メモリはキングストン製のDDR3L-1600となり、4GB×2、計8GBを搭載している。

CPUとGPUには独立したヒートシンクが用意されており、そこから3本のヒートパイプで本体側面に効率よく熱を移動させている

搭載されているSO-DIMMはキングストン製。動作電圧1.35Vで動作するDDR3L-1600が採用されており容量は4GB×2、計8GB

SSDとHDDのツインドライブ構成でゲームの読み込みも高速!

また今回の試用機では、BTOカスタマイズでSSDとHDDのツインドライブ構成が選択されている。内蔵されているドライブは「crucial MX200 M.2 SSD」250GBと、WesteanDigitalの500GB HDD。SSDによる高速アクセスは、Windowsやアプリケーションだけでなくゲームの読み込み速度も向上させる。読み込み速度を早くしたいゲームはSSDへ、容量が大きかったり読み込み速度が重要でないゲームはHDDへインストールすることで、快適なゲーミング環境を構築することができる。SSD、HDDそれぞれの速度を「CrystalDiskMark 4.0.3」にて測定したので、参考にしてほしい。

Windows 7やアプリケーションがインストールされているcrucial MX200 M.2 SSD。容量は250GBとなる

「CrystalDiskMark 4.0.3」にて計測したcrucial MX200 M.2 SSD

WesteanDigitalの500GB HDDにはなにもインストールされていないため、純粋なデータドライブとして活用できる

「CrystalDiskMark 4.0.3」にて計測したWesteanDigitalのHDD

内部左側にはサブウーファーや通信モジュール、DVDスーパーマルチドライブが確認できる。IEEE 802.11 b/g/nに対応した無線LANとBluetooth 4.0を利用できるため、気軽に使いたい場合は無線LAN、本格的にオンラインゲームを遊びたいときは有線LANと使い分けが可能だ。光学ドライブはサブウーファーの下にあるネジを外してスライドさせることで取り外せる。搭載されている製品は、TSST(東芝サムスン ストレージ・テクノロジー)のDVDスーパーマルチドライブだった。

内部左側にはサブウーファー、通信モジュール、光学ドライブなどを搭載。無線LANはIEEE 802.11 b/g/nに対応している

本体から取り外したDVDスーパーマルチドライブ。試用機ではTSST製品が採用されていた