まずは拡張パック「蒼天のイシュガルド」の発売を控え、盛り上がりを見せている国産MMOの雄「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」だが、シングルGPU構成では高設定時は"快適"止まりとなった。SLI構成にすると最高品質でも"非常に快適"という評価となる。

指輪物語を題材としたアクションRPG「ミドルアース:シャドウ・オブ・モルドール」のベンチマークテストでは、徐々にシングルGPUでは荷が重くなってくる。中程度の設定でもようやく平均FPSが“35"を超える程度で、4K解像度は荷が重そうだ。SLI構成ならばUltra設定以外で、平均60FPS越えを達成できた。

人気3Dゲーム上で実際にFPSを測定してみよう

続いて、旬の人気ゲームタイトルからいくつかをピックアップし、実際にゲームを動かしながらFPSを測定してみることにしよう。最初のタイトルは、日本サーバーの噂も流れ始めている人気MOBAタイトル「League of Legends」だ。ノーマルゲームのリプレイを5分間再生し、そのFPSを測定した。こちらのタイトルは、そもそもCPUに内蔵されたグラフィックス機能でも十分に動作するほど軽いため、4K解像度でも十分な余裕をもってプレイすることができた。

2つ目のタイトルは、昨年末にPC版が発売され、新作の期待が高まる「メタルギアソリッド:グラウンドゼロズ」だ。ゲーム開始後まっすぐ歩き、壁に当たったところで右折して監視塔に上りサーチライトをつける、といった行動をとり、そのFPSを測定した。なお今回のテストの最低設定である"Mid-Low"は、High設定からすべてのメニュー項目を一段下げる形にしている。結果はといえば、PCでのみ体験できる最高設定「ExtraHigh」ではかなり重めだ。設定を下げれば十分遊べるものの、リッチなグラフィックを堪能したいならSLI構成が必要となるだろう。なお本作品は、フレームレート60FPS制限がかかっているため、最高値も60となる。

最後のタイトルは、「バトルフィールド ハードライン」。世界中のゲーマーを虜にしたバトルフィールドの最新作は、これまでのシリーズとは打って変わって警察vs犯罪者というコンセプトで制作されている。今回は、冒頭のムービーが終わったところから、最初の銃撃戦が終了したところまでを測定した。結果はといえば、発売されるたびに美しい3Dグラフィックが話題になるタイトルだけに、GPUへの負荷もやはり高かった。シングルGPUでは「中」設定でも平均60FPSに届かず、最小FPSは30に達しない。SLI構成にすると平均FPSはしっかり向上するので安心だが、最小FPSは伸び悩んでしまっている。対戦まで考慮に入れるなら、SLI構成は必須となりそうだ。

なお、シングルGPU/SLI構成時の消費電力は以下の通り。アイドル時の差はそれほどではないものの、高負荷時には消費電力は実に150Wも増加する。SLIを導入するのであれば、消費電力も考慮に入れておきたい。

■ 消費電力の調査結果
最低【Windows 7 アイドル時】 最高【3DMARK実行時】
GeForce GTX970 47W 255W
GeForce GTX970 SLI 60W 402W