ノートPC/UltrabookのmSATA SSDを換装する基本的な手順

ノートPCやUltrabookの内蔵SSD/HDDを別のSSDに換装する基本的な手順は、次のようになる。

STEP 1 : ノートPC/Ultrabookの内蔵SSD/HDDの内容を丸ごと換装先SSDにコピー

STEP 2 : ノートPC/Ultrabookから内蔵SSD/HDDを取り外す

STEP 3 : ノートPC/Ultrabookに換装先SSDを取り付ける

従来の環境をそのまま移行せずに、まっさらなSSDにOSを新規インストールする場合は、最初のSTEP 1は不要だ。しかし、機種固有のドライバや常用アプリケーションのインストール、データ移行といった手間があるので、特別な理由があるとき以外は、換装元から換装先への丸ごとコピーが無難だ(換装先SSDに対してリカバリを実行するという手もあるが、設定やデータ移行の手間はかかる)。

Samsung Data Migrationの起動画面

標準の内蔵SSD/HDDの中身を換装用SSDに丸ごとコピーするには、専用のデータ移行ソフトを使うのが一番手っ取り早く、トラブルも少ない。データ移行ソフトは市販品のほか、オンラインソフトなどもある。サムスン製SSDならば、サムスンが無償で提供している「Samsung Data Migration」(以下、Data Migration)を利用できるので、ありがたい。

Data Migrationは、サムスンのWebサイトからダウンロードする。高機能かつ使いやすいソフトであり、使い方については別記事『Samsung SSD 840 EVO最新ユーティリティ大全 - 「Samsung Data Migration」「Samsung Magician」徹底解説』を参考にしていただきたい。

mSATA-USB 3.0変換アダプタを利用して換装先SSDを認識させる

上述のData Migrationを利用すると、簡単に換装元SSDの内容を換装先SSDにコピーできるが、換装する前の状態で、換装先SSDをノートPC/Ultrabookに接続して認識させる必要がある。

SATA対応SSDの場合は、SATA-USB 3.0変換アダプタを利用することで、USB経由でSSDを認識させればよい。同様に、mSATA版の840 EVO mSATAでも、mSATA-USB 3.0変換アダプタが利用可能だ。mSATA-USB 3.0変換アダプタは、まだ数こそ少ないが、いくつかの製品が発売されている。ここでは、ビープラス・テクノロジーの「SSDMB v1.4a」を利用した。

なお、今回は換装用のSSDとして、500GBの840 EVO mSATAを用意した。LaVie Z LZ750/LSには標準で256GB SSDが搭載されているため、容量は約2倍に増加することになる。

換装用SSDとして「Samsung SSD 840 EVO mSATA 500GB」を用意した

Samsung SSD 840 EVO mSATA 500GBの裏面

ビープラス・テクノロジーのmSATA-USB 3.0変換アダプタ「SSDMB v.1.4a」。mSATA対応SSDをUSBストレージとして使うための製品だ

SSDMB v.1.4aのケースを外して、内部の基板を取り出したところ

SSDMB v.1.4aの基板にSamsung SSD 840 EVO mSATA 500GBを装着したところ

Samsung SSD 840 EVO mSATA 500GBを装着したSSDMB v1.4aを付属のUSB 3.0ケーブル経由でLaVie ZのUSB 3.0ポートに接続したところ